こんにちは。
今回はUR12について詳細を見ていきましょう。
UR12は定番オーディオインターフェイスとなったUR22mk2の子分のような存在でより安いエントリーモデルとなっています。
DTM用途で簡単に使用してみて、そこで感じたことをメリットやデメリットにふれつつ紹介していきます。
UR22mk2 レビュー DTMに最適でコスパよし!CONTENTS
UR12の主要スペック
UR12は上位モデルと同様の24bit/192kHz対応の高音質オーディオインターフェイスで、これまたURシリーズ上位モデルと同様の「Class A マイクプリアンプ D-PRE」というなかなかいいマイクプリアンプを搭載しています。
コンデンサーマイクのためのファンタム電源やエレキギター・ベースのためのHi-z機能も備えています。
そしてiOSにも対応していてどこでもレコーディングやDTMが可能です。
①24bit/192kHzのハイレゾオーディオ環境を実現。
フロント: 高品位マイクプリアンプ「D-Pre」、ギター/ベース入力用フォーン端子(Hi-Z専用)を各1基搭載
リア: 出力部はRCA端子を搭載
②ストリーミング配信に便利なループバック機能
③iPad/Mac/Windowsに対応④24bit/192kHz対応Cubase AIダウンロード版付属
接続端子:MIC(XLRコネクター)×1、Hi-Z×1、LINE OUTPUT(RCA)×2、PHONE×1、USB2.0端子×1、5pin microUSB端子
サイズ:質量:159W × 46H × 144D mm ・ 850g
UR12 使ってみて
使用感
UR12では普通にコンデンサーマイクやエレキギターによるレコーディングができました。
レイテンシーなど気になるところは全く無く、むしろその概念を忘れていたほど。
それぞれ手順に従ってやれば困ることは何一つありません。
DTMのためのオーディオインターフェイスとしてしっかり役割を果たしてくれますね。
端子はXLRが一つとフォンが一つですが、マイク2本使って同時にレコーディングするわけでもなくギターも同様なのでこれだけで十分です。
私のような環境で個人でDTMをやるのであればこれで十分と言えますね。
iOSにも問題なく接続可能でした。
ただiOSだと電源供給が別途ケーブルが必要になるので、外だとモバイルバッテリーとかがないとダメですね。
しかしパソコンではバスパワーで手軽に動作させることができますので扱いやすいです。
堅牢なメタルボディで、つまみ類も安っぽさやガタガタ揺れる感じなどは全く無く製品としてクオリティが高いです。
チープな軽さや質感はなく、ずっしりとしていて作りもしっかりしている印象で持っていて楽しいですね。
音質
UR12のレコーディング時の音質はクセがなくてとても高音質です。
D-PREがそのようなクセのないサウンドを目指しているようですがまさにそのとおりですね。
上位モデルのUR22mk2も使用していましたがこれとも全く変わりません。
というか端子類や機能が微妙に違うだけで、音質に関しての基本性能はほぼ同じなので普通に音質も同じということですね。
モニターヘッドホンでの音質もUR22mk2と変わらず高音質。
リスニングのためのオーディオインターフェイスとしても手軽でいいかもしれませんね。
音質という観点でみたらもうこのUR12でしばらく十分と言えます。
音質だけならUR12の倍の値段のものでもそんなに変わらないでしょう。
これ以上を目指す場合は8万円〜クラス(UADやRMEみたいな)のものになってくるんじゃないでしょうかね。
気になったこと
唯一気になったというか伝えておかねばならないのが、出力端子がRCA端子だけということです。
これではバランス接続のみ対応のモニタースピーカーだと接続できないです。
モニタースピーカーの接続方式にはバランス接続とアンバランス接続というものがありまして、このRCAピンタイプだと無条件でアンバランスになってしまうのです。(バランスの方が優れている)
なのでバランス接続のモニタースピーカーは変換ケーブルなどはありますが、音質は保証されません。
まあRCA端子対応のモニタースピーカーも沢山ありますし、スピーカーを使わないという方は気にしなくてもいいかもしれませんね。
対応モデルは特に小型スピーカーに多いですね。定番のMSP3とかもそうです。
上位モデルのUR22mk2などはフォン端子の出力なのでこれなら普通なんですがね…
まあ私はそんなに影響はないんですが、もしモニタースピーカーを大きめのものにするとかだと困る可能性があるのでそこだけ。
それともう一つ一応ですが、販売サイトの書き込みにUSB2.0でないとうまく動作しないなどと書かれているので少し気をつけたいですね。
取り扱い説明書にも同様のことが書いてあったので普通にUSB3.0とかだと使えないのかもしれません。
こんな人におすすめ
- 安いけど本格的な性能のオーディオインターフェイスが欲しい
- ギターとマイクでシンプルな録音ができればいい
- モニタースピーカーはRCA対応か使わない
という方におすすめです。
オーディオインターフェイスとはいえ少し制限もあります。
自分の使用用途にあっていれば使えるかと。
コスパよし
UR12はこの値段でなかなか優れた音質を持ったオーディオインターフェイスで、とにかくコスパがいいですね。
一部機能や端子類はものたりない部分もありますが、それらが問題でなければこのオーディオインターフェイスはしばらく使っていける優秀なものだと思います。