※EDMのキックをさらに強烈にするテクニックを追記
こんにちは。
EDMを作りたい時に最初に困ってしまうものの一つがキックですね。
あのアタック感のある強烈なキックがどうも再現できない
これではEDMらしくならないので困ってしまいますよね。
今回はそんなEDMのキックはどうすればいいのか紹介しましょう。
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EDMのキックはサンプルを使え!
はい。
見出しで早速答えが出ていますが、まずEDMのためのキックはサンプルを使いましょう!
サンプルとは簡単に言えば、「完成された音ネタ」です。
今回のキックで言えばすでに完成されたキックがサンプルパックという形で販売されているのです。
(下にデモと関連記事をはっているのでみてね)
サンプルパックにはジャンルに合わせた100個以上の大量のキックやスネアなどが入っていて、そのサンプルパックを一つ買えばしばらく困りません。
なのでEDMのサンプルパックを買えば100個のEDMに使えるキックを手に入れることができるということなのです。
サンプルパックのものは本当にただ鳴らすだけでEDMのキックですよ。
おそらくFL STUDIOはEDM向けDAWなのでそれっぽいキックが付いてくると思うのですが、それ以外のDAWだと全然EDMっぽくないと思います。
そういうのをEDMっぽく加工しようとするのはなかなか大変です。
そして自分でシンセのようなソフトを手に入れてキックを作るという手段もありますが、時間と金がかかる上にクオリティもプロが作ったサンプルパックには負けます。
なのでそれは無しの方向で考えた方がいいです。サウンドクリエイターになりたければ別ですが。
サンプルパックはEDMを作るなら本当におすすめで初心者のころサンプルパックの存在を知った時は、
「なんてこった」
と一人で言っていました。
EDMプロデューサーはサンプルパックで十分です。
というかプロEDM製作者もサンプルパックを使っているので余計なことは気にしない方がいいです。
以下のサウンドはサンプルパックだけを使用したものです。デモとして聞いてみてください。
サンプルパックに入っているEDMらしさがすごいキックたち↓
どのデモもサンプルパックのものを貼り付けて鳴らしているだけですがもはやこのままEDMに使えそうです。
手に入れたくなりましたね?
サンプルパックのキックはDAWによって違いますが、サンプラーか直接オーディオトラックに貼り付けることで簡単に使用可能です。
あと一応ですが、DAWにも付属でサンプルが入っていたりするので確認してみるのもいいでしょう。LogicだとApple Loopsとかありますよね。
さがしたら EDMっぽいのもあるかもしれませんね。
さらにこちらの記事で他の楽器についても紹介しているので確認してみてください!
EDM制作に使われる楽器・サウンド全て紹介 構成を把握しておこうサンプルパックについては以下の記事を確認してください。おすすめも掲載しています。
キック以外も同様
ちなみにキック以外のスネアやハイハットなども同じで全てサンプルパックから持ってくると楽にEDM制作ができるので、それも覚えておきましょう。
まあサンプルパックを買うことができれば一通り入っているのでとりあえず買ってみることをおすすめしています。
「サンプルパック フリー」
などと検索すると無料でダウンロードできるものもいくらかあるのでそういうものから始めてみるのもいいでしょう。
サンプルパックはEDM制作に欠かせない存在で、値段もそこまで高くないものがたくさんあるので確認してみてください!
EDMのためにキックをさらに強化する小技
次はEDMっぽくないキックをどうにかしてEDMっぽくしたい方や、サンプルパックでもキックのアタック感が足りないという方向けの、とにかくキックを強烈にするための小技を紹介します。
わりと簡単な方法もあるのでうまく変化させることでEDMっぽくなるかもしれません。
1.EQとコンプレッサーで処理
まずはEQとコンプレッサーによる処理です。
これらを適切に使えばキックの存在感を高めることができます。
EQ
まずEQではアナライザーなどを使ってキックのアタック感を出している高音部分を探し出します。
以下の画像のようなイメージでキックには高音が出ている部分がありますが、この辺りがキックの存在感を大きく左右しているんですね。
大体影響を与えてくるのは2kHz付近です。ぴったりではないので探してみてください。
そしてこのようなキックの高音を探してEQで上に持ち上げると存在感も増すというわけです。この辺り一帯をあげるだけでもそれなりになります。
ただあまり変わらないからと無理にあげると変な感じになるのでほどほどにしておきましょう。
また出っ張っているところがわからないという方はその他の項目の方が簡単でわかりやすいので、そちらでキックを強化していきましょう。
コンプレッサー
次はコンプレッサーによるアタック感の強化です。
コンプレッサーではとても単純です。
レシオを2くらいにそしてアタックを7〜20くらいに設定してお好みでスレッショルドを下げましょう。
ここまでのようなEQ操作とコンプレッサー操作をすると、何も手を加えていない状態よりだいぶうるさくなっているはずです。
試しに極端に設定してみました。
これの変化を聞いてみてください。それなりにかわります。
無加工↓
アタック強化後(低音はよわく聞こえてしまう)↓
2.キックのトラックを複数にして音域を分ける
キックのトラックを複数に分けてしまいましょう。
これはEDMでは割と使われる手法のようで有効です。
先ほどのEQで説明した通りでキックには低音部分の他にアタック感を出している高音があります。
なのでその低音と高音パートを分けてしまって二つのトラックを作り、高音側を強調できるように調整すれば良いのです。
分けるというのはキックに極端なEQやフィルターを適用してそれぞれの高音と低音を消してしまうということですね。
さらに高い方のパートはEQなどでさらに持ち上げるなどしてそのまま同時に鳴らせば存在感のあるキックの完成です。
この手法であれば様々なやり方がイメージできます。
別にパート分けをしなくても高音だけ別に作って追加するというのもいいですし、高音を二つにするとかでもいいですね。
気に入る状態になるまで調整してみてください。
3.トランジェントを操作できるエフェクトを使う
個人的に最も簡単でおすすめな方法がトランジェントを操作できるエフェクトを使ってしまうことです。
DTM用語辞典によると、
トランジェントとは「過渡的」の意味であり音の立ち上がり(アタック)部分や消え際(サスティン)部分を指す。
とありますが大体こんな意味で捉えていいです。
つまりトランジェントを操作できるエフェクトというのはアタック部分やサステインを変化させることができるというものですね。
KOMPLETE付属のTransient Master。
Cubase付属のEnvelopeShaper。
どれもアタックの項目がありますね。
他にも似たようなものはあると思います。それぞれのDAW付属でもこんなのがあったら使ってみてください。
使い方は至って簡単でアタックのレベルを上げるだけです。
そうするとバチッというアタック感が強調されて存在感が高まります。
ただあまり極端に使うとこちらも変な目立ち方をしてミックスが永久にうまく行かないので、一つのキックで使うなら控えめにした方がいいですね。
ちなみにこれで起きる変化はコンプレッサーと似ています。
組み合わせて使おう
ここまでみてきましたが、実は単純にこれのうちどれかを実践するだけだとちょっとうまくいかないかもしれません。
これらの技を組み合わせることで最も良い状態になるでしょう。
例えばトランジェント系エフェクトやコンプレッサーでアタックを高めると低音が犠牲になることが多いんですね。
実際に今回挙げたサウンドも低音がへってしまっています。
そこで複数トラックに分けるという発想の出番です。
低音が減ってしまっているので、そこに低音パートを組み合わせることで低音も解決してきますね。
こんな感じでそれぞれ組み合わせて理想のサウンドを実現しましょう。
また複数トラックにするときはグループバス(グループトラック)にしてまとめてしまえば音量操作も簡単なので忘れずに。
終わりに
いかがでしたか?
これでEDMっぽいうるさいキックに仕上がるはずです。
しかし個人的にはEDMを作るならサンプルパックからキックを持ってくるのが一番簡単だとは思います。
サンプルパックはただ鳴らすだけで良いサウンドなので…..
もし余裕があるならサンプルパックの購入をおすすめします。
またサンプルパックを持っている方でも物足りないと感じた場合は今回のような小技で処理をすると変わってくるでしょう。
それだとより良いサウンドが作れそうですね。