発音を知ることはリスニングを制すこと。
こんにちは。
今回はリスニングの勉強をするにあたってとても重要な発音について書いていきます。
まず断言しますがこの記事を見た方は、それなりにいい英語の発音を手に入れることができます。(練習すれば)
そしてTOEIC対策の方も自分が発音するわけじゃ無いにしても発音を知ることは重要です。
ついでに英会話なんかにも役立つかもしれないですね。
今回の記事は私の推測も含みますのでご了承ください。
確かに!と思えた場合は参考にしていただけると嬉しいです。
今回の記事はうまく理解できれば本当に英語学習の効率が飛躍するので是非読んでみてください。
CONTENTS
リスニングで聞き取れない理由
英語のリスニングでは判別不可能だったり確実に聞き取れない部分が存在します。
ではなぜネイティブ達は聞き分けがついているのでしょうか。
一つはたとえ聞き取れなくても文法的に変だと瞬時に感覚で補えるため、コミュニケーションとして支障なく成立させることができるから。
まあaでもtheでも後のものが聞き取れてればいいし、場所が聞き取れていればonでもinでもatでもなんとかなるでしょう。
単語自体が全く聞き取れない場合はまず単語の発音を知るべきです。
しかし日本人はそうやって頑張って英語を慣らしてきたはずなのに聞き取れない部分がありますね。
その理由は日本人が正しい発音を知らないからに他なりません!
ネイティブは普通に発音し普通に聞き取ります。ネイティブは、「それは自分も同じように発音するしこれって普通だろ?」
という感覚です。
これが今回の重要な部分である発音における勘違いです。
ネイティブ達は普通にその単語をそのまま発音してるはずなのに聞き取れない。
それは日本人学習者が間違った発音しか覚えてないからです。
もしくは発音の傾向や構成音、発声法を知らないので、どうしてこうなるんだ!という感覚に陥るわけですね。
わかりやすく説明します。
Appleという単語はどう発音するでしょうか。
Tomatoという単語はどう発音するでしょうか。
実はものすごくわかりやすい日本人の誤解の例です。
Apple→アップル
Tomato→トマト
日本ではとりあえずこのように習うというか普通に過ごしてたらこのような認識をしているでしょう。
実際はアメリカ英語的だと、
Apple→アポゥ
Tomato→トゥメイドゥ
という感じに聞こえます。
ここで残念なことにTHE日本人は
『なんでAppleがアポゥなんだ!アップルだろ!』
とネイティブのほうが正しいのに怒り出すわけですね。
無理もありません。どうなったらそうなるのか教えてもらえないわけですから。
わかりますでしょうか。
つまりネイティブ的には普通なのに日本人が自分たちの意識とのギャップで混乱してしまっているということです。
これを解消するにはネイティブがどう発声しているのか解き明かさなければなりません。
今回はその謎について私の研究をもとに説明していきましょう。
こういう意識で大きく変わるよというテクニックがあります。
そして意識しつつ英語を聞くことで、この単語がこう発音されるのは普通なんだという感覚に持っていきましょう。
ただ発音記号を全て覚えるとかではありません。本当に少しの意識の改善でTOEICに必要な発音に対しての意識を身につけることができるかもしれないのでささっと紹介します。
この意識さえあれば基本的に綴りをみて読めない単語はなくなります。
英語の発音がわかる考え方
英語の発音の最小単位を考えてみる
英語では単語を構成するアルファベット全てに発音が割り当てられていると考えます。そのような意識をすることで発音の改善が期待できます。
例を挙げてみます。
日本人の場合・・・TANAKA→タナカ
英語話者の場合・・・TANAKA→タァナァカァ
よく小さい頃ふざけて真似した感じになりますね。
ここにヒントがあります。
日本人の場合・・・TA・NA・KA→タナカ
英語話者の場合・・・T・A・N・A・K・A→タァナァカァ
発音の仕方を区切ってみました。
日本語の場合は子音を使う場合は必ず母音とセットで同時に発音します。
それに対して英語の場合は全てばらけていると考える方がしっくりくるのです。
厳密には
英語話者の場合・・・T・A・N・A・K・A→タァヌァクァ
という感じでしょうか。
日本語は母音以外は一つのアルファベットで0.5音(二つで一音)。英語は一つのアルファベットで1というイメージです。
この考え方でいくと、Tomatoがトゥメイロゥだったり、
Dataがディタァと発音される説明がつきます。全てのアルファベットを発音していると考えてしまうのです。
さらにわかりやすい例として、イギリス、アメリカなどのそれぞれの国の発音で比較します。
有名なCanで見てみましょう。
アメリカ英語・・・Can→キャン(キェァン)
イギリス英語・・・Can→カン
これは有名な違いですね。中学校で習うかもしれません。
ここに英語の発音のヒントがあります。
分解すると、
アメリカではC・a・n→クッ・エイ・ン→キャン(キェァン)
イギリスではC・a・n→クッ・アー・ン→カン
となります。
アメリカとイギリスのCanの発音の違いはaの読み方にあったわけですね。
アメリカ英語の発音を教えられる我々日本人は、エイと読むのが普通だと思っていたわけですが、イギリスではaをアーと発音しています。
オーストラリアのDataはダーターに聞こえる場合もあります。Daysはダイーズと聞こえます。(イギリスに近いから)
aのアルファベット一つという単位で変化しているのです。
英語の発音がどのように構成されるかなんとなくわかるでしょうか。
このようにバラバラに考えてしまえばすべて読める上に英語っぽい発音になってくるのです。
しかしここで、
全てのアルファベットの音覚えるの大変じゃない?
と思われたことでしょう。
一応簡単に覚えられる考え方がありますので紹介します。
それぞれのアルファベットは基本的に読み方の判断が可能な母音など以外は全て「う」に向かって◯ッと最後に小さいツがくるようなイメージで発音されると考えます。
(aiueoとかわかりやすいやつ以外ということ)
多分日本人には基本のアルファベット単体での発音のイメージはあると思います。mならマ行kならカ行という感じですがわかりますか…w
cはクッ、mはムッ、nはヌッ、dはドゥッのような感じですね。
声にならない感じの発音です…..
正直これは例外が多いので、これだけで判別することはできません。しかしここで日本人の武器であるカタカナ英語で基本の形を把握することができます。
カタカナ英語での基本イメージから外れないようにここまでの考え方を当てはめてみると一気に英語っぽくなりますので、実践してみてください。
ただ実は日本語からは全く想像できない発音の仕方が英語にはあるため、気をつけるべき発音を紹介します。
R、F、V、L、B、THのこれらの発音に関してだけは日本語だけだと理解しづらいので、しっかり勉強することをお勧めします。
Lの発音はルというよりウと聞こえることも多くありますので気をつけてください。Whileがホワイに聞こえるのがいい例ですが、alwaysなんかもネイティブの発音ではオウウェイーズと聞こえます。発声法を習得したら何故そうなってしまうのかわかりますので挑戦してみてください。
またアメリカ英語のaはエイと書きましたが、単語によってはアとしか聞こえないところもありますし、tの発音はダ行やラ行にも聞こえますので、、、、(water→ワラー)
ネットにいくらでもあるので実際の音声と比べてみるのは必須事項です!
そしてここまでを理解して頂ければ、綴りを見れば読み方を推測することができるということがわかったでしょうか。大体当たります。
さらに正しい発音をイメージして学習ができるので、リスニング時のギャップは少なくできるでしょう。
🔽少し細かいことをこちらに書いてます⬇️
リエゾン(リンキング)
実はここでリスニング対策で有名なリエゾンの考え方も簡単になってきます。リエゾンとは英文を発声する中で、単語と単語がくっついて聞こえる現象のことですね。
リエゾンについても理解できれば英語の発音についてはかなり前進です。
リエゾンを考える上で必要な考え方を紹介します。
英語の発音では子音→母音の順で隣り合っているとくっついて聞こえ、母音→母音、母音→子音、子音→子音ではほとんどくっ付かないという性質があります。
(entry→エ・ン・ト・リイ。Compose→コ・ン・ポー・ズ。くっついて発音しているため、アルファベットの数が違うにも関わらず発音の長さは同じです。)
この性質を踏まえ日本人の発音で例を見ていきましょう。
日本人→ I was a kid.→アイ ワズ ア キッド
この日本語発音をアルファベットに直すと実際は、I wazu a kiddoの方が近いのです。これではリエゾンは想像しづらいでしょう。
日本人的発音だと母音も発音してしまうのです!
このためリエゾンの発生源であるくっつく条件が揃っていません。
(Apple→Appuru)便宜上ローマ字タイピングのようにしています
では実際にリエゾンが起こる文からどのように考えればいいか見てみましょう。
When I was a kid.という文があります。
ネイティブ→When I was a kid.→ウェナィワザキッド
このように聞こえます。
これは単語内でのくっつきではなく文章でくっつきが発生しているためこのように聞こえます。ネイティブは早口で発声するため単語の間がなくなります。
つまりWhenIwasakidというイメージで発音されています。
これを上記の発音の最小単位で当てはめて早口で発音すると、
ウェナワザキッドとなるわけです。
なのでネイティブ的な発音をする場合は早口でしてみると近くなりますよ。
(nはンだけではなく小さくヌが最後にあるような感じで聞こえます。そのため「な行」でくっつきます。)
どうでしょう。
リエゾンには起こる原因があるということが伝わったでしょうか。
理解できれば自分が音読していても、「あっ、リエゾンって勝手に起こっちゃうんだね〜」とわかるかもしれません。
TOEICでよくある例
a lot of→アラダブ
alotof→アラダブ
(tはタ行ではなくダ行の場合、oは日本人がアとして認識しているものも多いwork、word)
リダクション
ついでに英語の発音のもう一つの傾向について紹介します。
英語にはリダクションと呼ばれる発音の特性があります。
これは英文を発声する中で、口の動きの都合によって聞こえなくなる部分もしくは声が出てこない部分があるという特徴です。
ただこれはそういう傾向があると抑えつつ英語の音声を聞いていれば次第に慣れますので、意識してみてください。
Who is that boy?
フー イっ ザッ ボイ
という感じでつなげて読むと単語の最後の方が脱落してきこえるんですね。
実際に音読しているとこうなる気持ちがわかってくるのですが、結構感覚的な部分なので、
これは意識して聞いて音読して慣れる。
それだけかと…….
正しい発音が理解できてくると勝手に起きてきます。
英語と日本語のカタカナの発音では音の数が違う
さらに英語の発音がわかりやすくなるのが英語の音の区切りを意識することです。
英語発音と日本語のカタカナでは音の区切り方が違います!
日本語は1文字につき一音ですが、英語は一音で複数文字発音しているのです。
先ほどの最小単位の話とは違い、歌のメロディに割り当てられた歌詞のようなイメージです。(わかりづらいのでとりあえず読み進めてください)
これらを理解することができれば英語のリズム感が掴めるようになり、聞き取る時に重要なところに自然と注意がいくようになります。
英語にはリエゾンやリダクションといった特性があると先ほど説明しましたが、これにとても関係しています。また英語の最小単位についてもふまえて考えてみましょう。
まず単語レベルで考えるととてもわかりやすいです。
例えば、
whenという単語がありますね。
これは日本語のカタカナでは、ウェ・ンという二つの音で区切られますね?
しかし英語では実は一音でウェンという方がしっくりきます。
ちょっとわかりづらいので一緒に発音してみてください。
日本語で「え?」となにか聞こえなかった時みたいに発音してみてください。
実はこの音の区切りかたはwhenと同じです。
「え?」の音の数は一つですよね?ネイティブは「when」も「え?」と同じ音数で発音してます。
イメージできますか?
イメージできたら「え?」と同じ要領(一音)で「when?」と言ってみてください。
これはふつうに「いつ?」という意味でネイティブも言っていますのでネイティブになったつもりで発音してみてください。
「ン」はかなり小さくなりますね。
これが英語の音の数の感覚です。
いかがでしょう?音の数が違うという感覚が少しつかめたでしょうか?
では今度は先ほど使った例文「When I was a kid.」で試してみましょう。
カタカナ発音で区切るとはウェ・ン・ア・イ・ワ・ズ・ア・キッ・ドで合計9個ですね。
しかし英語ではウェナィ・ワザ・キッドと少なく発音します。
これにはリエゾン、リダクションの特性を反映させていますがわかるでしょうか?
これらの特性があることで短くなっていると考えられる部分も多いです。
こんな感じで日本語と英語では音の区切り方が全然違うのです。
また音数の違いは洋楽の歌われ方をみてみると顕著に表れています。
私の好きな洋楽の歌詞に、
So wake me up〜〜という歌詞がありますが、
「ソォ・ウェイ・ミ・アッ」という感じで割り当てられたメロディの数は4つだけです。
皆さんも好きな洋楽があれば歌詞と割り当てられた音の数を分析してみるといいでしょう。また実際に洋楽を歌う練習をするとかなり英語の音数の感覚が身に付きますのでとてもオススメです。
音数の判別に関しては発音してて無視できないような部分は大体ネイティブも読んでいるのでそこがポイントです。発音しなければ伝わらないような部分は確実に発音するのでそこで音数が一つ増えます。
その辺りを気をつけながら英語を聞いて自分でも納得がいくように発音していくしかないでしょう。
よくわからなかった方はとりあえず、
「日本語は1文字につき一音で英語は一音で複数文字発音している」
という意識だけあればとりあえず大丈夫でしょう!
英語の発声方法
英語は日本語より大きな声で発声されている印象があります。
実は腹式呼吸に近いことをしているそうなのですが、ちょっと難しいので慣れてきたら腹式呼吸も挑戦してみてください。
そして英語を発音するときのコツは「声を前に出して発声して」とよく言われているのですが…..
恐らく腹式呼吸の感覚がこのような感じなので、わかるようなわからないようなといったところですね。。。
終わりに
いかがでしたか?英語の発音のイメージが少しは変わったでしょうか。
ただここまで書いてきましたが、リスニングに関しては英語が聞き取れる耳を作ることが最重要です。つまり慣れです。
ただリスニング対策は慣れることが最重要ではありますが、この考え方を知ることでどうしてそんな発音になるのさ!という愚かな疑問を取り除けるかもしれません。
あ〜確かにこういう発音になっちゃうね〜という感覚の方がいちいち単語ごとに暗記しなくて良くなりますので、今回の内容を理解できたらリスニングの勉強効率が飛躍しますよ。
意外と思われるでしょうが、カタカナ英語は日本人の武器です。カタカナ英語で大体のイメージは把握できるので、あとは修正するだけです!
音声→単語の綴り→カタカナ英語のイメージ→この記事のやり方→音声、というプロセスでやれば正しい音が掴めるはずです。
まとめ
- 発音の最小単位を考えよう
- アルファベットは「う」に向かって◯ッ
- 日本語ではイメージしづらい特性がある
以上です。