DTMにはMIDIキーボードを使え! 初心者のために徹底解説

 

こんにちは。

DTMを始める時に一番最初に必要になるものの一つがMIDIキーボード。

これも種類が多くてどれを選べばいいかかなり迷うものですよね。

かなり多機能で高価なものやシンプルで安いものなどかなり多様な製品が存在しています。

 

ということで今回はDTM初心者が迷わずMIDIキーボードを選択できるようにMIDIキーボードの選び方について解説していきましょう!

MIDIキーボードの必要性や機能による違いなども同時に語っていきます。

 

おそらく、

「楽器ができないからパソコンで音楽を作ろうっていうのに、なんでここで楽器が出てくるんだ!!!」

と感じられた方もいるかと思います。

鍵盤など演奏できないのにキーボードなど買いたくないですもんね。

そんなMIDIキーボードの必要性は今回の記事を見ていただければわかります。

 

また記事後半にはMIDIキーボードの人気のおすすめモデルも多数掲載しておくのでそちらもチェックしてみてください!

 

MIDIキーボードとは

 

MIDIキーボードとは一体なんなのでしょうか。

 

まずMIDI「キーボード」という名前から楽器ということで想像してしまうかも知れません。

しかし実際はDTM用のMIDIキーボードは単体では音が出ないのです!

MIDIキーボードはパソコンと接続してDAW上などで楽器を展開することで初めて演奏が可能になるのです。

 

MIDIキーボードというのは現在はUSB接続のものが主流ですが、元はMIDI端子を持っている鍵盤のことを指していて、その鍵盤による演奏情報をMIDI信号という形で送ることができるものがそう呼ばれています。

演奏情報というと難しそうではありますが単純に鍵盤のドレミを弾いたとか、鍵盤を弾く際の強弱などですね。

DTM用MIDIキーボードはこれが全てで、単純に演奏情報をパソコンに送るためのものと考えましょう。

 

パソコンに送れるということはDAWも信号を受けとるので、その演奏情報に対応してDAWが音を鳴らしてくれたりその他の操作を行ってくれたりします。

これがMIDIキーボードの役割です。

一応普通のキーボードもそういった信号をパソコンに送れる端子や機能が付いていれば、MIDIキーボードのような使い方も可能だったりします。

しかしDTMでMIDIキーボードと呼ばれているものは単体では音が出ないものと認識しておきましょう。

 

 

簡単に考えるとMIDIキーボードはゲームのコントローラーみたいなものです。

PS4にはデュアルショック。DAWにはMIDIキーボード。

そんなもんです。(MIDIキーボードは無くても一応DTMはできますが、ないと5倍以上無駄な時間がかかります)

 

MIDIキーボード単体ではなんの意味もありませんし、DAW上のバーチャル楽器もMIDIキーボードから演奏情報が送れないと簡単に音が出せず操作に苦労することになります。

そこでそれらをつないでMIDIキーボードでDAW上で楽器などの操作ができるのです。

なのでDAW上でドラムを立ち上げればMIDIキーボードでドラムの演奏をすることだってできます。

 

MIDIキーボードでできること

 

ここまででMIDIキーボードが楽器ではなく、ただ信号を送るだけの装置ということは理解していただけたかと思いますが、まだ必要性についてはなんとも言えませんよね。

鍵盤が弾けなければダメな気がしますよね。

しかしMIDIキーボードはDTMにおいて単純に演奏すること以外に重要な役割を果たしているのです。

なのでここでMIDIキーボードではどんなことができるのかみていきましょう。

 

音源の音色の確認

 

MIDIキーボードはDAW上で起動できる、シンセサイザーやピアノなどの様々な音源の音色を簡単に確認することができます。

先ほど貼った画像のようなイメージで演奏できるわけですね。

MIDIキーボードはつないでさえいれば一瞬で演奏情報をDAWに送って、その立ち上げた楽器の演奏が可能となるので便利です。

 

これは意外と重要で、DAW上で音源ソフトを立ち上げたからといって、MIDIキーボードがないとそこで音を確認することが簡単にできません。

シンセサイザーでは自分で音を作ったりしますが、同様にPC上のシンセサイザーではその音の確認もできません。

 

以下の画像のようなプリセット群から音を選ぶ場合など音を鳴らせないと困ってしまいます。

 

さらにDTMでは様々なパートを作りますし、自分の好きな音色を沢山のライブラリから引っ張ってきて聞き比べをして楽器を選んでいきます。

なので音の確認が一瞬でできるMIDIキーボードがないとそれをスムーズに行えません。

そうなると恐ろしく作業時間が増える上に曲の多様性も生まれなくなってしまいます。

 

そしてさらに和音の確認も簡単になります。

マウスだけでは一つしか鳴らせませんからね。

 

このようにMIDIキーボードは音色の確認をするのにとても重要な役割を果たしているのです。

 

打ち込みが便利に

 

DTMの打ち込みと言えばマウスでちまちまやっているイメージがありますが、MIDIキーボードがあればステップ入力という方法を使うことで、キーボードで確かめた音をそのまま打ち込んでいけるのでかなり時間短縮になります。

またドラムなどを打ち込むときもレコーディングモードにしてリズムよく鍵盤を押せばドラムの打ち込みも簡単です。

もちろんピアノが演奏ができる方は鍵盤楽器もそのままデータとして記録できますね。

 

マウスでやる場合も多いですがMIDIキーボードも併用できないととんでもなく不便です。

 

様々なコントール類

 

MIDIキーボードには再生・停止ボタンや、様々な機能を持ったボタン、ノブやスライダーなどを持ち合わせた機種が存在していて、それらを使えば手元で色々な操作が可能になります。
下の画像のはちょっと高いやつではありますが、かなりの数のボタンと液晶画面も付いていてとても便利です。

他のMIDIキーボードでも多い・少ないはあるかと思いますが、楽器を鳴らすだけでなく他のDAWのコントールとしても役に立つのです。

 

MIDIキーボード選びのポイント

 

さて、ここまででDTMにMIDIキーボードを使うべき理由についてはある程度理解していただけたかと思います。

悪いことは言いません。買いましょう。

 

ということで今度はMIDIキーボードを選ぶためのいくつかのポイントを見ていきましょう。

やはり、メーカーも種類も多いのでどんなところに目をつけていくかは難しいですよね。

なので簡単に選択肢を絞れるようにしっかりと以下のポイントを押さえていきましょう!

 

鍵盤の数

 

まずは鍵盤の数です。

これは正直最も重要なところです。

実質MIDIキーボードのサイズと言えるでしょう!

 

もし買っても設置できないと困りますしね。

しかしあまりに小さいと不便な場合もあったりするので自分の使用用途にあったサイズを選んでいきたいものです。

鍵盤数は一般的に25鍵、37鍵、49鍵、61鍵、88鍵の5つがあります。

 

どれを選べばいいかと言えば、本格的なピアノ演奏ができる人であれば61鍵盤以上をもっておいた方が演奏しつつDTMができるのでいいと思います。

その他のただ音作りや打ち込みに使いたい人は部屋の広さと値段でどれを選んでもいいかと思います。

 

25鍵盤の小型のものでも音域が限られているわけではなく、「オクターブ」と書かれたスイッチが用意されていてそれを押せば高い音や低い音も演奏することが可能です。

なので小さいから使えないといったことは全くありません。

ただ大きい方がそのようなスイッチを押す手間がないので大きい方が便利ではあります。

部屋に置くスペースがない方や持ち出して運ぶ予定がある方は25の小型モデルでもいいでしょう!

個人的には49〜61をおすすめしています。サイズ・値段・便利さどれもバランスがいいです。

 

ミニ鍵盤かフル鍵盤か

 

MIDIキーボードの一つ一つの鍵盤のサイズにも違いがあり、ピアノなどと同じサイズがフル鍵盤でもっと小さい(細いくて短い)のがミニ鍵盤と呼ばれています。

これも使い勝手を左右する重要なポイントです。

これも場所があるならはっきりいってフル鍵盤の方が便利かと思います。

普通に押しやすいですし、私など手が大きいのでミニ鍵盤を試すとうまく押せず厳しい印象を受けました。

 

ただミニ鍵盤の最も大きいメリットはコンパクトなことなので持ち運びや狭いスペースでも邪魔にならず使用できます。

限られた大きさのデスクで、MaschineやMPCなどのサンプラーも同時に並べて使いやすいので小さい鍵盤で音さえ確認できればいいという方はミニでもいいでしょう!

 

サイズ的にはフル鍵盤の三分の二か半分くらいでかなり細いです。

 

機能の多さ

 

MIDIキーボードには機種によって機能に差があるので機能の多さで判断するのもいいでしょう。

鍵盤に再生・停止・録音ボタンなどだけのシンプルなものから、叩いて演奏できるPad付きのものやフェーダー操作ができるもの、さらには先ほどのような液晶画面付きで様々な情報を映し出すものもあります。

 

MIDIキーボードのこのような機能は、DTMの際にマウスを使っていない方の手でささっと操作ができるので、うまく使っていけば音楽制作の効率アップにつながります。

以下↓↓の画像のものはスケールをライトで照らしてくれる機能もある超多機能モデルです。

こういうのを使うとかなり便利ではありますが、やはり機能が多いほど高いのでちょうど良いものを選びたいですね。

 

まあこれはあればあるほど便利というだけで、たとえ機能が少なくてもマウス操作でやればいいだけの話なので好きなものを選びましょう!

キータッチで判断

 

MIDIキーボードは機種によってキータッチ(押しごこち)が違います。

MIDIキーボードのキータッチの種類には、押しごこちが軽いライトウェイト、少し重いセミウェイト、本物のピアノのような重さのピアノタッチの3種類があります。

特に気にしなくても普通に使える部分ではあるので、これに関しては好きなものを選ぶといいと思います。

これらは重たいキータッチほど値段が高い傾向にあります。

 

まあ、ライトウェイトは結構ふにゃふにゃでピアノタッチは高いのでセミウェイトがちょうどいいかもしれません。

ただ音を確かめるだけで演奏をしないのであればライトウェイトでも全然いいと思います。

もし気になったのであれば楽器店にいくと、MIDIキーボードでなくても普通のキーボードでこの三種類のキータッチを確かめられると思うので足を運んでみるといいでしょう。

 

付属のソフトや音源で判断

 

MIDIキーボードで意外と嬉しいのが付いてくるオマケ。

製品ページで実際に確認してみると、音源サンプルDAWエフェクトなど様々なものが付属してきます。

どれも簡易版ではあるので一時的な使用になったりはしますが、初心者にとってはこれはありがたい話ですよね。

 

一部には普通に買ったら2万円くらいする音源が付いていたりするので結構お得感ありますね。

その他のモデルでもなかなか嬉しいおまけが付いているものもあります。

ペダルが接続できるか

 

もしMIDIキーボードを使って演奏するのであればサステインペダルが接続可能かも確認しておきましょう。

キーボードを演奏するときに使えないと悲しくなる可能性があるので、もしキーボードを演奏するのであれば確認しておきたいですね!

別に演奏などしないという方に関しては気にする必要はありません。

 

まとめ

 

  • 鍵盤数
  • 鍵盤サイズ
  • 機能の多さ
  • キータッチ
  • ペダル接続
  • 付属音源やDAW

これらを意識して選んでみましょう!

特にこだわりがないのであれば鍵盤サイズと鍵盤数と値段、それとデザインで決めてもいいと思いますよ。

MIDIキーボードに使える使えないというのはそんなにありません。

デザインもシンプルなものからかっこいいものもあるので、この後のおすすめモデルも同時に確認してみてください!

 

MIDIキーボードおすすめモデル

 

さてここから初心者向けのMIDIキーボードを紹介していきましょう!

ここで紹介するものを使用すれば確実にDTMに役立ちますよ!

 

サウンドハウスというDTM機材がやすいショップのリンクも掲載しています。