今回はスピーカーのブランドとして超有名なJBLが出しているモニタースピーカー、305P MK2について見ていきましょう!
こちらは低価格でコンパクトながらよく出る低音がうれしいコスパのいいモニタースピーカーです。
比較的新しいモデルで高性能。
では見ていきましょう。
DTM用のモニタースピーカーを探している人向けになります。
2万6千円ほどから2万千円ほどに大幅値下げされていました。セールかどうかはわかりませんがさらに買いやすくなっています。(2019年11月〜)
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JBL 305P Mk2
305P MK2はJBLのパワード・スタジオモニターLSR305の後継モデルです。
高域、低域それぞれのドライバーに改良が施され、再現性能が大幅に向上。
イカしたウェーブガイドと光沢がある塗装はとてもクールで、これを取り入れるだけでもDTMのモチベアップにつながります。
実はこのウェーブガイドはしっかりとした役割を持っていて、特殊な作りで幅広いリスニングポイントを確保することができるようになっているのです。
広いスイートスポットを持っているのでモニタリング時のポジションに気を使わなくても、常に割といい場所で聞けるという優れた仕様です。
このモニタースピーカーは5インチというサイズながら周波数レンジが43Hz〜24kHzということで、低音に関しては圧倒的な再生能力を誇っています。
値段が二倍するMSP5なども再生周波数だけで見たら低音は50kHzまでなので驚きの低音です。
なのでこのJBL 305Pはラップ系のビートメイキングやEDMなどのダンスミュージック制作には向いていると言えるでしょう!
ヘッドホン無しでこの低音が聞けるというのはなかなかすごいです。
こちらが背面。
コントロールスイッチも充実していますね。この背面のEQでは低音のカットが可能。
接続端子はバランス接続のXLRかフォン端子。
JBL 305P Mk2の主要スペック
LFドライバー:127mm (5″)
■HFドライバー: 25mm (1″)
■HFドライバータイプ:ソフトドーム
■クロスオーバー:1725Hz 4th order acoustic Linkwitz-Riley
■OK FOR USE NEAR
MAGNETICALLY SENSITIVE EQUIPMENT:Yes
■入力感度: 92dB / 1m (-10dBV INPUT)
■バイアンプ
■アンプ出力
HF 41W, Class-D
LF 41W, Class-D
■周波数レスポンス:(±3dB) 49Hz – 20kHz
■周波数レンジ:(-10dB) 43Hz – 24kHz
■低周波拡張:(-10dB) 43Hz
■最大出力音圧レベル:94dB(連続)
■最大出力音圧レベル:108dB(ピーク)
■最大ピーク入力レベル: +6dBV / +20.3dBu(-10dBV / +4dBu)
■システム歪み基準:<10% THD at maximum output with full compressor / limiter engagement
■電気歪み基準:0.2% THD @ 1kHz / 2.83VRMS output; <1% THD @ 1kHz, full rated output
■SN比:75dBA (A-Weighted), 70dBr (unweighted), relative to 2.83VRMS output
■指向角度:120° x 90°(HxV)
■アナログ入力:1 x XLR, 1 x TRSフォン
■HFトリムコントロール:-2dB, 0dB, +2dB
■BOUNDARY EQ LF Shelf @ 50Hz: -3dB, -1.5dB, 0dB
■電源:100 – 240VAC (±10%), 50 / 60Hz
■エンクロージャータイプ:Ported
■エンクロージャー材:15mm MDF
■エンクロージャー仕上げ:マットブラックMatte black PVC
■バッフル:Injection-molded structural ABS
■キャビネット寸法:298 x 185 x 231mm (H x W x D)
■本体重量:4.73 kg
・繊細なイメージングと幅広いスイートスポットを提供するイメージコントロール・ウェーブガイド
・レスポンスとリニアリティの向上を実現する次世代JBLトランスデューサー
・すべての再生レベルで優れた低音性能を実現するSlip Stream低周波ポート
・高出力と広いダイナミックレンジを提供する82Wデュアルインテグレイテッド・カスタムD級アンプ
・使用環境に合わせて低周波の変化を補正する新しいバウンダリーEQ
・室内の音響、または好みに合わせて高周波出力を調整するHFトリムスイッチ
・バランスXLR、1/4インチTRS入力、+ 4dBu / -10dBVの入力感度スイッチ、調整可能なボリュームコントロール
・あらゆる作業スペースで優れた精度を得ることができるJBL Linear Spatialリファレンス設計基準で設計されています。
・強力なJBL 100時間フルパワーテストにより、長年の信頼性が保証されています。
・洗練されたモダンなデザインにより、スタジオの視覚的なアップグレードが可能
YAMAHAのHS5やMSP5と比べるとちょっと大きめです。
JBL 305P MK2の音質かんたんレビュー
305Pはとにかく立体的で奥行きの掴めるサウンドとよく出る低音が良いところでした。
リバーブなどの奥行きがしっかり掴めてなんというか、臨場感あるとでもいいましょうか。
そんなサウンドです。
低音に関してはかなりしっかりとでていて、この5インチというサイズと3万以下の価格では他に無いようなレベルです。
こんな感じのサウンドなのでリスニング用としても楽しく使えると思います。
ただそれでいて結構フラットでモニタースピーカーとしても役割を確実に果たしてくれるでしょう。
若干低音が目立つ気もしますが、満遍なく全ての音域をしっかり確認できます。結構楽しいスピーカーですね。
おそらく値段的に比較対象がHS5になってくると思いますが、HS5と比較するとやはり低音の存在感が違いますね。
HS5は低音がちょっと他のサウンドに埋もれたような感じで結構スカスカな感じですが、305Pはしっかり分厚い低音を聞けます。(カタログ値の音域的にも)
高音域やフラットさではHS5はかなりいいので、用途によってどちらか選ぶといいですね。
低音が重要なジャンルだと305Pの方が向いていると言えます。(HS5でも問題はないですが)
まあサイズ的にも超低域などはやはりアナライザーやヘッドホンがあるといいですがね。
JBL 305P Mk2 はこんな人におすすめ
JBL305P Mk2は、
- 低音をしっかりと聞きたい人
- コスパよく高性能なモニタースピーカーを手に入れたい人
- リスニング用としても使えそうなものを探している人
におすすめです。
先ほども言った通り、EDM系などベースをしっかりと聞きたい人はこの価格帯では305P一択というくらいに低音が聞けますので、実際に比較するのも重要ですが最良の選択肢になる可能性があります。
低音がよく聞けるのでリスニングとしてもよく使えます。
こちらもジャンルによるかもしれませんが、普段は重低音マシマシのサウンドを聴いていたら305Pではちょうどいい上品な雰囲気を体感できるかも。
低音が聞けるとは言え305Pもモニタースピーカーなので観賞用ほどでは無いですからね。もっさりした低音というよりもう少しすっきりした低音です。
さらに低音を増やしたい方はなにかのEQなどでブーストすれば、音楽鑑賞ももっと楽しくできるでしょう!
ただ低音が強みでうるさいこともあるので、音量小さめでやっていきたい方はあまりよくないかもしれません。
もともと低音は音量が出せないと聞けませんし、かと言って音量を上げると305Pのサウンドは近所迷惑になる可能性もあります。
なので音量が出せる時間帯・環境があるなら性能を最大限に引き出すことができると思いますよ。
とはいえそれはどのスピーカーでもかわらないので、あくまで低音にしか興味がない方向けの話です。
最後に一つ注意すべきことを書いておくと、このような低音がしっかりしているスピーカーは机の上に直接設置すると机に低音が伝わって増幅してしまう可能性があります。
なのでインシュレーターや5円玉とかブロック塀とか、何か対策が必要になるかもしれません。
インシュレーターはどのスピーカーでも性能を圧倒的に上げることができるのでオススメですよ。
また背面のEQで簡単なローカットが可能なのでそれでも低音を削れます。
モニタースピーカーにインシュレーターを使え! おすすめも紹介
終わりに
JBLブランドのモニタースピーカーでした。
上手く使えばこの価格で超本格的な音楽制作ができるスピーカーなので、これからスピーカーを買うという方は検討してみては。
デザインも優れていてかなりコスパがいいです!