DTM 機材セットを紹介 今すぐ本格的に始めたい初心者におすすめ

 

こんにちは。

DTM機材を1から集めるとなると結構大変ですよね。

初心者のうちは何から選べばいいかわからないもの。

 

しかしそういう方のために比較的値段も安く、しばらく使えるクオリティのDTMの機材セットが販売されています。

メーカーによって内容物に差はありますが、パチモノではなく有名メーカーが出している機材セットも多くあり、初心者の方はこれを使うだけでも十分なこともあります。

今回はそんな機材セットについてみていきましょう!

おすすめのセットについても紹介しています。

 

DTM機材セットとは?

DTMの機材セットは文字通り、購入すればすぐにDTMを始めることができる全部入りパッケージのことです。

 

内容は基本的に、

  • DAW
  • コンデンサーマイク
  • オーディオインターフェイス
  • モニターヘッドフォン
  • その他ケーブルなど

が含まれることが多いです。

あとはMIDIキーボードというDTM専用キーボードさえ揃えてしまえばもうDTMを開始できます。

DTMにはMIDIキーボードを使え! 初心者のために徹底解説

 

もうこれを買ってしまえば、初心者のうちはしばらく機材を集める必要がないくらい良心的なパッケージです。

簡単に全ての機材についての説明をしておきましょう。

 

DTM機材セットに入っているもの

 

DAW

デジタル・オーディオ・ワークステーションの略称で、DTMで必須のソフトウェアです。

パソコンにこのDAWをインストールしてコンピュータミュージックの作業を行います。

DAW上ではバーチャル楽器を動かせるので楽器が使えなくても曲として形にすることもできますし、付属のイコライザーやその他エフェクトで音を整えて音源として保存することもできます。

詳しくはこちら↓

音楽制作ソフト DAWとは? 超簡単に解説 おすすめも紹介 DTMにおすすめのDAW! 特徴とともにわかりやすく紹介【2021】

オーディオインターフェイス

音の入出力を行うための機械です。

パソコンにも同様の機能はありますが、オーディオインターフェイスには高性能マイクやモニタースピーカー といった機材を接続するための端子が多数備えてあり、さらにオーディオインターフェイスを介すことで音質も圧倒的に良くなります。

DTMには基本的に必須となる機材です。

DTMにはオーディオインターフェイス おすすめと選び方解説【2021】

コンデンサーマイク

コンデンサーマイクは上の画像のような、高音質でレコーディングするためのプロ仕様マイクです。

カラオケに使われるマイクなどはダイナミックマイクと呼ばれるタイプですが、それでは音質がよくないです。

なのでボーカルやアコギの録音をする場合はコンデンサーマイクが一般的です。

 

先程のオーディオインターフェイスに接続することで使用することができ、DTMだけでなく単純なボーカル録音や弾き語り録音なんかも高音質で行えます。

(ダイナミックマイクも暖かさがあるサウンドで録音できるので、場合によっては使われることもありますよ!)

モニターヘッドフォン

モニターヘッドフォンは観賞用のものとは音質の特性が異なっていて、全ての楽器・全ての周波数が聞きとりやすいようにセッティングされた、音楽制作用のヘッドフォンです。

DTMでは低音が強化されたようなヘッドフォンなどを使ってしまうと、低音が聞こえすぎて各楽器パートの音量バランスがうまく取れないといったことが起こるので、正確に聞き取れるモニターヘッドフォンが必要になるのです。

 

その他のケーブルなど

DTMに使うコンデンサーマイクなどは専用のケーブルでないと接続ができません。

上の画像のような、普通に生活しているだけではみることもないケーブルを使って機材同士を繋ぎますが、こういうのもセットになって入っています。

マイクをスタンドにつけるためのマイクマウントなども入っていることがあります。

 

なのでマイクスタンドは別途必要になったりしますが、メインとなる機材はもうこのセットで揃うということですね。

マイクケーブル おすすめの安くて高音質なモデルを紹介 宅録に最適

マイクマウント

機材セットを選択するメリット

 

このようにDTMに必要な機材が一つになったセット。

これを使用することは大きなメリットがあります。

 

安い

 

まず一番大きなポイントが、比較的安い値段で一式揃うということです。

DTMの機材セットは基本的にコスパがよく、バラバラで揃えるより安く済んでしまうのです。

 

当記事でも後ほど紹介する、FOCUSRITE ( フォーカスライト ) / Scarlett 2i2 オールインワンパックを例に挙げてみましょう。

FOCUSRITE ( フォーカスライト ) / Scarlett 2i2 オールインワンパックは、内容をソフトウェアも含めて単品で全て揃えると50,000円程度は行ってしまいます。

参考価格

  • scarlett 2i2 gen3                                                                    ¥18,800
  • AKG / P120 コンデンサーマイク                                     ¥7,680
  • CLASSIC PRO / CPH7000 密閉型モニターヘッドホン  ¥3,980
  • CLASSIC PRO / MIX030 マイクケーブル 3m XLRキャノン ¥450
  • CLASSIC PRO / MSB/BLACK ブームマイクスタンド     ¥1,780
  • SAMSON / MediaOne M50 スタジオモニター             ¥14,800
  • CLASSIC PRO / DPR020                                                ¥600
  • その他付属ソフトウェア                                                      ¥3,000〜

しかしこれがセットだと¥41,580です。

なかなかの差が出てきますね。

 

初心者の状態であれば十分なクオリティの機材をまとめて安く手に入れることができますので、とりあえず手軽にDTM機材を揃えていきたい方にはこのような機材セットは最適です。

FOCUSRITE ( フォーカスライト ) / Scarlett 2i2 オールインワンパック

機材選びに迷わなくてもいい

 

そしてさらに嬉しいのが機材選びに時間がかからないこと。

先ほどのセットであれば、ケーブルまで全てセットなので買ってしまえばあとは家でセッティングするだけ。

 

すべて個別で集めるとしたら細かい性能やケーブルの互換性まで気にする必要がでてくるので、初心者の方はセットの方が気楽と言えるでしょう。

そして実物の機材を知ってしまえば、いつかアップグレードするときでも迷わず機材を選択できるようになっているはずです。

 

機材セットは初心者におすすめ

 

さて、ここまで見てきましたがやはりこのような機材セットは初心者にオススメと言えるでしょう。

簡単に機材を揃えてDTMを素早く開始して、初心者から中級・上級にステップアップしていくためには最適な商品です。

 

性能に関しても上級者が使うとやはり物足りない部分もありますが、初心者が使うとすれば十分な性能でしばらく使っていくことができます。

筆者自身もSteinbergという会社のセットを実際に使用してDTMを学んできまして、その良さを確かに体感しました。

 

いまはそれぞれアップグレードしましたが、初心者のうちは本当に十分です。

機材セットは初心者がDTMを始めるための最初の一歩としては良い選択肢でしょう。

 

まあ、趣味で簡単にやりたいという方でも全然しばらく使えるものなので、初心者だけというわけではありません。実際に機材セットメインでも本格的なものを作ることも可能だと考えています。

ちなみにこのような機材セットは基本的にオーディオインターフェイスが優れているケースが多いですね。

おすすめのDTM機材セット

 

さて、お待ちかねのDTM機材セットのおすすめ商品についてみていきましょう。

どれもちゃんとしたメーカーで信頼性が高いものをピックアップしています。

(一部の安物は買わない方が良いものも。信頼性の高いメーカーのものが良いです。)

 

デザイン、内容、価格、DAWなどで好きなものを選べるといいですね。

また表を掲載しますが、その中で単品のものの性能を比較するために商品ページへのリンクを貼っている場合もあるので、気になったものは他のものと性能を比較してみてください。リンクになってないのはセット限定です。

DTM機材を揃えるならサウンドハウスも視野に入れよう。安いよ

1.Steinberg UR22C Recording Pack

 

値段 ¥28,500
DAW Cubase AI
モニターヘッドフォン ST-H01
コンデンサーマイク ST-M01
オーディオインターフェイス UR22C
モニタースピーカー ×
ケーブル類 付属

 

DAWのCubaseの会社SteinbergのDTM機材セットです。

超定番となったUR22mk2の後継モデル的な位置付けの、オーディオインターフェイス・UR22Cを中心として、モニターヘッドフォンとコンデンサーマイクがセットになっています。

 

DAWはCubaseの簡易版であるCubase AIです。Cubase AIを使用すればすぐにDTMやレコーディングの体験が可能です。

Cubase AI自体は機能が少なく、そこまで大きい価値はないので、他のDAWプラスこのセットというのも良い選択だと思います。(Cubaseの上位グレードでも)

UR22Cが内蔵DSP搭載や、32bit/192kHz対応というかなりの高性能なのでオーディオインターフェイスでは最もおすすめ。

UR22C オーディオインターフェイス Steinbergの新作を触ってみた

UR22C Recording Pack サウンドハウス

 

 

また超定番オーディオインターフェイスとなったUR22mk2のセットもあります。

Steinberg スタインバーグ オールインワンセット UR22mkII Recording Pack

2.Presonus Audiobox iTwo STUDIO

値段 ¥26,270
DAW Studio One Artist
ヘッドフォン Presonus HD7
コンデンサーマイク Presonus M7
オーディオインターフェイス AudioBox iTwo
モニタースピーカー ×
ケーブル類 付属

 

こちらはDAWのStudio OneとオーディオインターフェイスのAudiobox iTwoが中心のセットです。

先ほどのCubase AIは簡易版的な位置付けなのですが、このセットのDAWであるStudio One Artistは1万円する製品版と同じ仕様なので、最初から本格的なことが可能になっています。

 

DAWが最初から本格的なものなので、最初から良いDAWを使用したい方にはおすすめです。

ただオーディオインターフェイスが他社より弱いです。ちょっと古い感じですね。

 

まあ使えないということではなくて弱いというだけですが、オーディオインターフェイスにこだわりたい方は他のものもみてみるといいでしょう。

しかしDTMの主役である付属DAWに関してはPresonusのこのセットが一番良いです。(グレード的な意味で)

 

PRESONUS ( プレソナス ) / AudioBox iTwo Studio

 

 

3. FOCUSRITE Scarlett 2i2 Studio Pack G3

値段 ¥24,800
DAW Pro Tools | First Focusrite Creative Pack

Ableton Live Lite

ヘッドフォン HP60 MkIII
コンデンサーマイク CM25ラージダイアフラムコンデンサマイク MkIII
オーディオインターフェイス Scarlett 2i2 (gen. 3)
モニタースピーカー ×
ケーブル類 付属

 

定番の高性能オーディオインターフェイスである、FOCUSRITE Scarlett 2i2 Studio G3を中心としたDTM機材セット。統一された赤と黒のカラーがかっこいいですね。

こちらも正直DAWは頼りないものなので、他のDAWプラスこのセットを使うというのはいいかと思います。Ableton Live Liteなどは使用可能なトラック数が少なくすぐに限界がきてしまいます。

 

しかしこのセットではさらに注目すべきポイントがあります。

このセットはこれらの機材の他にソフトウェアのおまけが圧倒的に充実しているのです。

定番のピアノ音源として有名なAddictive Keysをはじめとした音源や、様々なエフェクト、サンプルなどが付属しており、DAWさえ他で用意できれば優れた音楽制作が開始できます。

●バンドル・ソフトウェア/ライセンス
Avid Pro Tools | First Focusrite Creative Pack
Ableton Live Lite
XLN Audio Addictive Keys
Softube Time and Tone Bundle
Focusrite Red Plug-in Suite
Focusrite Plug-in Collective
Three Month Splice Sounds Subscription

Scarlett Solo Studio Pack (gen. 3)は、DTMをスタートするのに必要な機材が1つにまとまったパッケージ。高音質のAD/DAコンバーター、マイクプリアンプを搭載したオーディオインターフェイスScarlett Solo(gen. 3)をはじめ、スタジオ・クオリティーを実現するコンデンサーマイクCM25 MkIII、モニターヘッドホンHP60 MkIIIをバンドル。シンガーソングライターやギタリストにも最適。

 

Scarlett 2i2 Studio Pack (gen. 3) サウンドハウス

 

 

4.FOCUSRITE ( フォーカスライト ) / Scarlett 2i2 オールインワンパック

値段 ¥41,580
DAW Pro Tools | First Focusrite Creative Pack

Ableton Live Lite

ヘッドフォン CLASSIC PRO / CPH7000 密閉型モニターヘッドホン
コンデンサーマイク AKG ( アーカーゲー ) / P120 コンデンサーマイク
オーディオインターフェイス Scarlett 2i2 (gen. 3)
モニタースピーカー SAMSON / MediaOne M50 スタジオモニター
ケーブル類 付属
マイクスタンド CLASSIC PRO MSB/BLACK ブームマイクスタンド

 

Scarlett 2i2 オールインパックもオーディオインターフェイスScarlett 2i2 gen3を中心としたセットになります。

Scarlett 2i2 オールインパックはDAWやオーディオインターフェイス、マイクなどはもちろんですがマイクスタンドや本格的なモニタースピーカーなども入った、DTMとレコーディングに必要なものがほとんど入っているパッケージになります。

 

その分他より価格も高くなりますが、これだけ買えばDTMに必要なものが揃うので、全て欲しいという方はこちらが良いでしょう。マイクを使用したレコーディングも、このセットであればすぐにできますね。

※マイクやヘッドフォンは一つ前に紹介した3.Scarlett Studioとは別のものになります。

 

ちなみにマイクスタンドやケーブル、ヘッドホンなどはCLASSIC PROというブランドの製品ですが、CLASSIC PROとは音楽系通販サイトのサウンドハウスがプロデュースするブランドです。なのでおそらくこのセットはサウンドハウスが提供しているものになりますので、サウンドハウスで探してみることをおすすめしてます。

またちなみにですが、CLASSIC PROは圧倒的な安さに対してなかなか優れた品質を提供していて、評判が良いです。実際に筆者自身も使用している品もありますが、これだけ使えてなんでこんなに安いんだろう….と思う品が多かったです。このセットにも含まれていますが、音楽機材を探す場合はClassic PROも検討してみては。

 

DAWについては、実際にサウンドハウスの商品ページには付属については確認できませんが、Scarlett 2i2 gen3に付属しているので、上の表ではScarlett 2i2 gen3の付属DAWを記載しています。

セットの中の、オーディオインターフェイスについての説明欄に、

・豊富な付属ソフトウェア  

という記載があるのでDAWやその他付属ソフトウェアは付いてくるものと思いますが、気になる方は問い合わせてみてください。。。。

FOCUSRITE ( フォーカスライト ) Scarlett 2i2 オールインワンパック

 

Scarlett G3には、無期限で作曲、レコーディング、エディットなど、あらゆる制作手法に対応する、無期限で使用できるソフトウェア:Ableton Live Liteと、実際のギターアンプをエミュレートしたEleven Liteや、ギターサウンドを象徴するディストーションやオーバードライブを演出する、Black Opを含む12のプラグインを追加したPro Tools | First Focusrite Creative Packが付属されており、購入したその日からレコーディングが始められるパッケージとなっております。 更に、Softube Time and Tone bundle、Focusrite Red Plugin-Suiteも付属します。 さらに、XLN Audioのピアノ音源「Addictive Keys」がすべてのFocusriteオーディオインターフェイスに無料で含まれています。アカウントごとに1つのフルライセンスが、既存顧客および新規顧客に提供されます。

●バンドル・ソフトウェア/ライセンス
Avid Pro Tools | First Focusrite Creative Pack
Ableton Live Lite
XLN Audio Addictive Keys
Softube Time and Tone Bundle
Focusrite Red Plug-in Suite
Focusrite Plug-in Collective
Three Month Splice Sounds Subscription

その他の機材も揃えよう

 

少し触れていましたが、この機材セットだけではまだDTMの環境としては完璧とは言えません。

まずはMIDIキーボードというDTM専用キーボードがないと制作が捗りませんし、モニタースピーカーもできるだけあった方が良いです。

さらにマイクスタンドなどまだいくつか足りない部分があります。

 

そのあたりも忘れずにしっかり揃えていきましょう!

 

当サイトでもそれらの機材について紹介しています。他に気になるものがありましたらご確認ください。

マイクスタンド おすすめを紹介 定番から格安まで DTMにはMIDIキーボードを使え! 初心者のために徹底解説 貧乏に嬉しい格安DTM機材 マイクスタンド ケーブルなど

モニタースピーカー

初心者におすすめのモニタースピーカーを紹介! コスパ最高! モニタースピーカー 選び方と使えるおすすめ6選【2021】

 

DAWが頼りない場合には無料DAWが有効な場合も

 

今回紹介した中で一部DAWが物足りないと書いたものがありました。

例えばまずトラック数制限があったりします。

Ableton Live Liteなど8トラックしか音源を使えません。つまり自由にいじれるパートが8トラックだけということです。

 

ほかにもCubase AIは、一つのパートにつきエフェクトを三つしか入れることができず、かなり自由度が低いです。

なのでもし無料で本格的なDAWを使ってみたければ、Cakewalk by Bandlabというものを使ってみることをお勧めしています。

 

これは以前はCubase Proなどと肩を並べていた、SonarというDAWが名前を変え無料配布されているものです。

それなりに支持されていましたが、会社の都合で開発が終了してしまったのを別の会社が引き継いでいるのです。

 

まあそんな感じでもし安く優れたDAWを触ってみたければCakewalkもいいですよ。

DAWにはフリーのものもある!使える無料DAWを紹介

おわりに

 

いかがでしたか?

これらの機材セットはDTM初心者の最初の一歩としては優れたものだと思いますよ。

気に入ったものがありましたらこれを機にサクッと揃えてDTM始めてみてはいかがでしょうか!

 

学生の方向けに、DAWにはアカデミック版などもあります。DAWが物足りないセットの場合はこちらもいいですね。

DAW アカデミック版まとめ 学生はDAWを安く買え!