こんにちは。
DTM機材を1から集めるとなると結構大変ですよね。
初心者のうちは何から選べばいいかわからないもの。
しかしそういう方のために比較的値段も安く、しばらく使えるクオリティのDTMの機材セットが販売されています。
メーカーによって内容物に差はありますが、パチモノではなく有名メーカーが出している機材セットも多くあり、初心者の方はこれを使うだけでも十分なこともあります。
今回はそんな機材セットについてみていきましょう!
おすすめのセットについても紹介しています。
CONTENTS
DTM機材セットとは?
DTMの機材セットは文字通り、購入すればすぐにDTMを始めることができる全部入りパッケージのことです。
内容は基本的に、
- DAW
- コンデンサーマイク
- オーディオインターフェイス
- モニターヘッドフォン
- その他ケーブルなど
が含まれることが多いです。
あとはMIDIキーボードというDTM専用キーボードさえ揃えてしまえばもうDTMを開始できます。

もうこれを買ってしまえば、初心者のうちはしばらく機材を集める必要がないくらい良心的なパッケージです。
簡単に全ての機材についての説明をしておきましょう。
DTM機材セットに入っているもの
DAW
デジタル・オーディオ・ワークステーションの略称で、DTMで必須のソフトウェアです。
パソコンにこのDAWをインストールしてコンピュータミュージックの作業を行います。
DAW上ではバーチャル楽器を動かせるので楽器が使えなくても曲として形にすることもできますし、付属のイコライザーやその他エフェクトで音を整えて音源として保存することもできます。
詳しくはこちら↓






オーディオインターフェイス
音の入出力を行うための機械です。
パソコンにも同様の機能はありますが、オーディオインターフェイスには機材を接続するための端子が多数備えてあり、さらにオーディオインターフェイスを介すことで音質も圧倒的に良くなります。



コンデンサーマイク
コンデンサーマイクは上の画像のような、高音質でレコーディングするためのプロ仕様マイクです。
カラオケに使われるマイクなどはダイナミックマイクと呼ばれるタイプですが、それでは音質が良くありません。
なのでボーカルやアコギの録音をする場合はコンデンサーマイクが一般的です。
先程のオーディオインターフェイスに接続することで使用することができ、DTMだけでなく単純なボーカル録音や弾き語り録音なんかも高音質で行えます。
(ダイナミックマイクも暖かさがあるサウンドで録音できるので、場合によっては使われることもありますが)
モニターヘッドフォン
モニターヘッドフォンは観賞用のものとは音質の特性が異なっていて、全ての楽器・全ての周波数が聞きとりやすいようにセッティングされた、音楽制作用のヘッドフォンです。
DTMでは低音が強化されたようなヘッドフォンなどを使ってしまうと、楽器音量のバランスが取れないといったことが起こるので、正確に聞き取れるモニターヘッドフォンが必要になるのです。
その他のケーブルなど
DTMに使うコンデンサーマイクなどは専用のケーブルでないと接続ができません。
上の画像のような、普通に生活しているだけではみることもないケーブルを使って機材同士を繋ぎますが、こういうのもセットになって入っています。
マイクをスタンドにつけるためのマイクマウントなども入っていることが多いです。
なのでマイクスタンドは別途必要になったりしますが、メインとなる機材はもうこのセットで揃うということですね。



機材セットを選択するメリット
このようにDTMに必要な機材が一つになったセット。
これを使用することは大きなメリットがあります。
安い
まず一番大きなポイントが、比較的安い値段で一式揃うということです。
DTMの機材セットは基本的にコスパがよく、バラバラで揃えるより安く済んでしまうのです。
例えば、DAWのStudio Oneとオーディオインターフェイスをメインとした、PRESONUS AudioBox 96 Studio Ultimate Bundleで考えてみましょう。
これの内容は、
- Audiobox 96 オーディオインターフェイス ¥12,430
- Studio One Artist ¥10,800
- M7コンデンサーマイク ¥セット限定(予想¥6,000〜?)
- HD7モニターヘッドフォン ¥6,545
- Eris3.5 モニタースピーカー ¥14,080
- その他ケーブル ¥1,000〜
というセットです。
定価で見て合計すると結構な額になります。
しかしこれをセットで買うと、¥33,770というかなり安い価格になっています。
サウンドハウスで買えばポイントが10%付加されることも多いので、そうなると実質3万円ほどということになってくるでしょう。
初心者の状態であれば十分なクオリティの機材をこの値段で揃えることができてしまうので、安くDTM機材を揃えていきたい方にはこのような機材セットは最適です。
機材選びに迷わなくてもいい
そしてさらに嬉しいのが機材選びに時間がかからないこと。
先ほどのセットであれば、ケーブルまで全てセットなので買ってしまえばあとは家でセッティングするだけ。
すべて個別で集めるとしたら細かい性能やケーブルの互換性まで気にする必要がでてくるので、初心者の方はセットの方が気楽と言えるでしょう。
そして実物の機材を知ってしまえば、いつかアップグレードするときでも迷わず機材を選択できるようになっているはずです。
機材セットは初心者におすすめ
さて、ここまで見てきましたがやはりこのような機材セットは初心者にオススメと言えるでしょう。
簡単に機材を揃えてDTMを素早く開始して、初心者から中級・上級にステップアップしていくためには最適な商品です。
性能に関しても上級者が使うとやはり物足りない部分もありますが、初心者が使うとすれば十分な性能でしばらく使っていくことができます。
筆者自身もSteinbergという会社のセットを実際に使用してDTMを学んできまして、その良さを確かに体感しました。
いまはそれぞれアップグレードしましたが、初心者のうちは本当に十分です。
機材セットは初心者がDTMを始めるための最初の一歩としては良い選択肢でしょう。
まあ、趣味で簡単にやりたいという方でも全然しばらく使えるものなので、初心者だけというわけではありません。機材セットで本格的なものを作ることも可能です。
ちなみにこのような機材セットは基本的にオーディオインターフェイスが優れているケースが多いですね。
おすすめのDTM機材セット
さて、お待ちかねのDTM機材セットのおすすめ商品についてみていきましょう。
どれもちゃんとしたメーカーで信頼性が高いものをピックアップしています。
(一部買わない方が良いものもあるんですよね….)
デザイン、内容、価格、DAWなどで好きなものを選べるといいですね。
また表を掲載しますが、その中で単品のものの性能を比較するために商品ページへのリンクを貼っている場合もあるので、気になったものは他のものと性能を比較してみてください。リンクになってないのはセット限定です。



1.Steinberg UR22C Recording Pack
値段 | ¥32,670 |
DAW | Cubase AI |
モニターヘッドフォン | ST-H01 |
コンデンサーマイク | ST-M01 |
オーディオインターフェイス | UR22C ![]() |
モニタースピーカー | × |
ケーブル類 | 付属 |
DAWのCubaseの会社SteinbergのDTM機材セットです。
超定番となったUR22mk2の最新モデル的な位置付けの、オーディオインターフェイス・UR22Cを中心として、モニターヘッドフォンとコンデンサーマイクがセットになっています。
DAWはCubaseの簡易版であるCubase AIです。
Cubase AI自体はそこまで大きい価値はないので、他のDAWプラスこのセットというのも良い選択だと思います。(Cubaseの上位グレードでも)
UR22Cが内蔵DSP搭載や、32bit/192kHz対応というかなりの高性能なのでオーディオインターフェイスでは最もおすすめ。



また超定番オーディオインターフェイスとなったUR22mk2のセットもあります。
Steinberg スタインバーグ オールインワンセット UR22mkII Recording Pack
2.Presonus AudioBox 96 Studio Ultimate Bundle
値段 | ¥33,770 |
DAW | Studio One 5 Artust![]() |
ヘッドフォン | Presonus HD7![]() |
コンデンサーマイク | Presonus M7 |
オーディオインターフェイス | Audiobox USB 96![]() |
モニタースピーカー | Eris E3.5![]() |
ケーブル類 | 付属 |
こちらは先ほども紹介したDAWのStudio Oneが中心のセットです。
先ほどのCubase AIは簡易版的な位置付けなのですが、このStudio One Artistは1万円する製品版と同じ仕様なので、最初から本格的なことが可能になっています。
他の機材はもちろん、優れたモニタースピーカーまで入っていて初心者にはかなりおすすめです。
これだけであらゆる機材が揃います。
ただこのPresonusというメーカーのセット全てに言えることですが、オーディオインターフェイスが他社より弱いです。ちょっと古い感じですね。
まあ使えないということではなくて弱いというだけですが、オーディオインターフェイスにこだわりたい方は他のものもみてみるといいでしょう。
しかしDTMの主役である付属DAWに関してはPresonusが一番良いです。(グレード的な意味で)
PRESONUS ( プレソナス ) / AudioBox 96 Studio Ultimate Bundle
3.Presonus Audiobox USB 96 STUDIO
値段 | ¥25,080 |
DAW | Studio One 5![]() |
ヘッドフォン | Presonus HD7![]() |
コンデンサーマイク | Presonus M7 |
オーディオインターフェイス | Audiobox USB 96![]() |
モニタースピーカー | × |
ケーブル類 | 付属 |
先ほどのセットのモニタースピーカーなし版です。
その分安く購入することができます。
PRESONUS ( プレソナス ) / AudioBox 96 Studio
4.Presonus Audiobox iTwo STUDIO
値段 | ¥27,277 |
DAW | Studio One Artist![]() |
ヘッドフォン | Presonus HD7![]() |
コンデンサーマイク | Presonus M7 |
オーディオインターフェイス | AudioBox iTwo ![]() |
モニタースピーカー | × |
ケーブル類 | 付属 |
先ほどのPresonusのセットとほぼ同じですが、オーディオインターフェイスが少し大きいAudiobox iTwoになっています。
先ほどのAudio Box USB 96はとてもコンパクトですが、ヘッドフォン端子が背面にあったりつまみが密集していたりと一部使いにくい仕様なので、デスクトップで本格的にやるならこちらの方がいいかもしれません。
しかしこれはこれで持ち運びに便利な大きさでもありますね。
PRESONUS ( プレソナス ) / AudioBox iTwo Studio
5. FOCUSRITE Scarlett 2i2 Studio Pack G3
値段 | ¥22,880 |
DAW | Pro Tools | First Focusrite Creative Pack
Ableton Live Lite |
ヘッドフォン | HP60 |
コンデンサーマイク | CM25ラージダイアフラムコンデンサマイク |
オーディオインターフェイス | Scarlett 2i2 (gen. 3)![]() |
モニタースピーカー | × |
ケーブル類 | 付属 |
定番の高性能オーディオインターフェイスである、FOCUSRITE Scarlett 2i2 Studio G3を中心としたDTM機材セット。統一された赤と黒のカラーがかっこいいですね。
こちらは正直DAWは頼りないものなので、他のDAWプラスこのセットを使うというのはいいかと思います。
しかしこのセットではさらに注目すべきポイントがあります。
このセットはこれらの機材の他にソフトウェアのおまけが圧倒的に充実しているのです。
定番のピアノ音源として有名なAddictive Keysをはじめとした音源や、様々なエフェクト、サンプルなどが付属しており、DAWさえ他で用意できれば優れた音楽制作が開始できます。
Scarlett 2i2 Studio Pack (gen. 3)
その他の機材も揃えよう
少し触れていましたが、この機材セットだけではまだDTMの環境としては完璧とは言えません。
まずはMIDIキーボードというDTM専用キーボードがないと制作が捗りませんし、モニタースピーカーもできるだけあった方が良いです。
さらにマイクスタンドなどまだいくつか足りない部分があります。
そのあたりも忘れずにしっかり揃えていきましょう!
当サイトでもそれらの機材について紹介しています。他に気になるものがありましたらご確認ください。









モニタースピーカー






DAWが頼りない場合には無料DAWが有効な場合も
今回紹介した中で一部DAWが物足りないと書いたものがありました。
例えばまずトラック数制限があったりします。
Ableton Live Liteなど8トラックしか音源を使えません。つまり自由にいじれるパートが8トラックだけということです。
ほかにもCubase AIなどはエフェクトを三つしか入れることができず、かなり自由度が低いです。
なのでもし無料で本格的なDAWを使ってみたければ、Cakewalk by Bandlabというものを使ってみることをお勧めしています。
これは以前はCubase Proなどと肩を並べていた、SonarというDAWが名前を変え無料配布されているものです。
それなりに支持されていましたが、会社の都合で開発が終了してしまったのを別の会社が引き継いでいるのです。
まあそんな感じでもし安く優れたDAWを触ってみたければCakewalkもいいですよ。



おわりに
いかがでしたか?
これらの機材セットはDTM初心者の最初の一歩としては優れたものだと思いますよ。
気に入ったものがありましたらこれを機にサクッと揃えてDTM始めてみてはいかがでしょうか!
学生の方向けに、DAWにはアカデミック版などもあります。DAWが物足りないセットの場合はこちらもいいですね。


