こんにちは。
EDM制作でもエフェクト類は沢山使うと思います。
慣れてきたらプラグインなども沢山買うことになると思いますが、果たしてその中でWavesを使うべきなのかというテーマについてお話したいと思います。
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Wavesとは
Wavesといえば「DTM プラグイン」で検索しようものなら確実に出てくる超定番プラグインですが、こちらはEDMでも使えるのでしょうか。
まずそのまえにここで扱うWavesについて簡単に紹介します。
Wavesとはそれ自体はプラグインの会社の名前のようですが、そこからかなりの数の優秀なプラグインが販売されていてそれらをまとめてWavesと呼んでいることが多いです。
そしてDTM界隈では「Wavesを使う」というと大体バンドルを思い出す方が多いのではないでしょうか。
Wavesでは単体で集めると高いプラグインたちをまとめてセットにして販売しているバンドルがあり、基本的に買うとしたらこれになります。おそらくどのサイトやネット記事でもバンドルが前提になっているでしょう。
こんな感じで収録数によって「Gold」「Platinum」「Diamond」「Horizon」といった形で種類がわけられています。これ以外にもかなりのセットがあります。
大体Wavesを買うといったらこんなセットになりますね。
リバーブ、ディレイ、EQ、コンプレッサーなど基本的なものからアナライザーやノイズ除去など色々入っています。
Wavesのプラグインの魅力としては比較的古いものも多いのでかなり軽いのと、簡潔な操作画面の使いやすさやそれぞれの効果も個性的で優れたものがあったりします。また情報が多いのも魅力ですね。
セットで買えば多彩なものが揃うのでそこもいいです。
ちなみにWavesバンドルは10年とかもっと前くらいでは数十万で販売される高級なプラグインとして知られていましたが、2020現在では常に90%以上の値引きとなっており、定番のセットは数千円から数万円で買うことができます。
開発費用はもう回収してしまったんでしょうね。
EDMでWavesはどう?
まず結論から言うと、優先順位は低いけどあったら便利といった感じですね。
Wavesのセットには基本的なプラグインエフェクトがセットになって入っていますが、これらはDAW付属でもほとんどカバーできるんですよね。
Wavesの特徴が好きとかでなければ特に使う必要がありません。
Wavesのイコライザーやマキシマイザーなど私も結構好きなものがありますが、それらはDAW付属でもカバーできてしまいます。
そう考えるととりあえずWavesは後回しにしてしまってもいいのです。
EDM制作をするならWavesは余裕がある時にしましょう。
他にSerumやSylenth1のような定番シンセやサンプルパックを買う方がEDMには有効です。
Spliceもいいですね。
EDM制作にサンプルパックは欠かせない! おすすめ4つも紹介
使えるプラグインもある
Wavesには定番なだけあり、優れたエフェクトも多くEDMにも使用できます。そのなかからいくつか紹介しておきます。
Waves Center
Waves Centerはマスタリングの工程で主に使用されています。
マスタリングについて色々調べているとMS処理というちょっとややこしい工程がでてきまして、これをやると音に広がりが出るとかステレオ感が良くなるとか言われていてそれなりに重要視されています。
これが理解するのも実践するのもDAWだけでは少し面倒なんですよね。
MSとはMが真ん中(mid)でSがサイドの音という意味です。
そしてMS処理の簡単なイメージとしてはそのMとSの音量を調整してステレオ感や音の広がりを最適化するということですね。
これはPANの話ではなくもっとややこしい部分で、DAWで行うには色々と操作をおこなわなければなりません。
(MS処理の説明はまた長くなるので調べてみてください)
そこでこのWaves Centerを使うとそんな面倒な作業が一瞬で可能となるという素晴らしいプラグインなのです。
掲載した画像を見るとCenterとSideでフェーダーがあると思いますが、それらを動かすだけでMS処理に必要な作業ができてしまうのです。
大幅な時間短縮になる上に自由度もいい感じなのでおすすめです。
MS処理を知らなかったとか理解できなくて面倒だった方も試してみてはいかがでしょうか。
EDM制作でも行われる作業です。
Waves Oneknob Series
私の個人的オススメのWavesプラグインはこのOneknob Series。
これはひとつのノブの簡単操作で様々な効果を出すことができるという優れものです。これらはEDMでもガンガン使えます。
EDMでは必須のダッキング(サイドチェインを使った音)を再現できるPumperや、コンプレッサーとして一瞬で音を潰して音量差を整えたり目立ち度を変えたりできるPressureや、一瞬で音を明るくするBrighter超シンプルでいい効果を出すFilterがありEDMでも使用できます。
PAZ Analyzer
これは単純なスペクトラムアナライザーで、周波数や音の広がりなどをサクッと確認できるありがたいプラグインです。ちょっと古いとこだけアレですが正直これで十分ですし軽いので私はマスタートラックにさしています。
そうすれば全体のバランスも確認できますし、ソロ再生で各トラックの情報もすぐにわかります。
なんかのミックス書籍でも紹介されていましたし、結構Wavesの中では定番のものかと思います。
プロの楽曲を読み込んでステレオ感や周波数の分布を目で見て分析するということもできますね。
S1 Imager
超シンプルで優れた効果を出すステレオイメージャーです。
これは音を狭くしてモノラルに近づけることもできるので、私の場合はそっちで使うことが多いです。
おすすめのバンドル
Wavesは余裕があるならやはりあった方がいいです。
どれもいいプラグインで使い勝手もいいことは間違いないので。ということで使えるバンドルを紹介。
EQやリバーブ、ディレイなどもあったらあったで使いたくなるものが色々ありますよ。
Waves Diamond
Wavesのバンドルを買うなら個人的にはとりあえずDiamondがいいのではないかと思います。
収録内容も多く、サウンドハウス等で購入できれば値段もそこまで高くありません。Goldだと安いですが物足りないですし、PlutinumとDiamondだとそんなに価格差もないのでDiamondでいいのではないでしょうか。
Waves Oneknob Series
先ほども紹介した簡単操作のWavesです。
こちらも様々な効果のものがセットになっています。
ただこちらは時期によって値段が高いので注意です。私は数千円で買えました。
EDMにはまずEDMに有効なエフェクトやシンセを揃えた方がいい!
使えるWavesもありますが、やはり多くのWavesは後回しにした方が良さそうです。
ここで残酷なお話ですが、実はEDMではそのためのプラグインエフェクトやシンセにお金をかければかけるほど簡単にいいものができるんですね。
これは実際に集めてみないと体感はできませんが、EDMで定番とされるシンセなんかをひとつ手に入れるだけでも全然違います。
なので無駄なところにはお金を割きたくないものです。
EDMには集めるべきシンセやエフェクトが沢山あります。
シンセだけでも色々な種類がありますし、その中の追加プリセットなどを買ってみても強いです。
またEDMでは定番のリバーブである、Valhalla Roomや即戦力のサンプルなども欲しいところ。
AIによるマスタリングのOzoneなども集めるとかなり強いですね。
なのでEDMを作るためにWavesを買う場合は余裕ができたらにした方が良さそうですね。
お金が結構かかります。
終わりに
いかがでしたか。
Wavesを検討しているEDM製作者の方は余裕があれば買ってみてはいかがでしょうか。
本当にあったらあったで色々試してみたくなりますし損にはならないと思いますよ。