こんにちは。
DTM用のモニタースピーカーで最も迷う二つといえばMSP3とHS5。多分。
MSP5に関しては値段が全然違うので比較対象外ですよね。
そこで定番モニタースピーカーといえば小型のMSP3と大きめなHS5という二つに絞られてくるわけですが、これは迷いますよね。
初心者の方は特にどちらにしたら良いか検討もつかない状態かと思います。
そこで今回はHS5とMSP3のどちらを買うべきかそれぞれの特徴から考察してみました。
モニタースピーカー選びの参考になれば嬉しいです。
CONTENTS
MSP3とHS5の比較
サイズで比較
MSP3とHS5はどちらもYAMAHAのモニタースピーカーですが、これらはサイズが結構が違います。
型番に3と5がありますがこれらはインチですね。
MSP3:144W×236H×167Dmm 4.4kg (3インチ)
HS5:170x285x222mm 5.3kg (5インチ)
明らかにMSP3の方が小型です。
なので場所がない方はMSP3にした方が良いでしょう。
MSP3の一番のメリットは小型であること。他にHS5に優れているポイントがあってもHS5は大きいのでそこはどうにもなりません。
MSP3であれば狭いデスクでも圧迫感なく置くことができますし移動も簡単。
なので小型の方が良ければ無理してHS5を買わなくてもいいかもしれません。MSP3でも本格的な曲を作るのに全く問題ありませんし。
HS5は結構大きいですよ。
ただ大きさだけで単純に考えると大きい方が再生能力が高い傾向があるのは確かです。
音の迫力は大きいほうが強く感じますし、単純な再生能力も大きい方が強いです。
再生周波数だけを見てみると、
HS5:54Hz-30kHz(−10db)
MSP3:65Hz~22kHz(−10db)
ということでHS5の方が幅広い音域を再生できます。
また大きいとリスニングポイントがある程度広く取れるので常に良い場所でモニタリングしやすくなります。
小さいと細かく調整しないとステレオイメージが最適化されないので、MSP3の場合は少し気を使う必要があるでしょう。
なので場所が取れる方はHS5も検討すべきですね。
MSP3の上位モデルであるMSP5はHS5と同じくらいの大きさです。
音質の比較
正直音質に関しては好みかな〜って感じでしたね。
参考にならない感想ですみません笑
どっちがいいという風には言い切れませんね。どちらも良い感じなので。
視聴してみると再生能力的には本当に大きな差はないかもと感じます。
双方ともに高解像度、フラットな音質でDTMのための使用には全く問題ありません。
定位も掴みやすく楽器がどこでなっているかわかります。
ただHS5の方がすこし平面的な音というか、ちょっと奥行き感が掴みづらい感じがしました。
別に気にするほどのことではないんですがね。
音質だけで見ればどっちかでないとDTMがうまくいかないなんてことはなく、言ってしまえばどっちでもいいです。
また低音に関してもどっちもある程度しっかりと聞けます。
MSP3は小柄ながら割としっかりとした低音が聞けてHS5に勝てそうなくらい。
個人的にはMSP3の方がベースが前に来ているように感じましたね。
対するHS5は低音が聞きづらいとよく言われていますが確かに低音が埋もれているような感じがします。
しかし普通のベースであればHS5も全然問題なく聞くことができます。
ただ先ほどの周波数レンジを見てみると、
HS5:54Hz-30kHz
MSP3:65Hz~22kHz
ということでHS5の方が低いところまで出ているのでHS5は単純にベースが前に出て来ない音質なのかもしれません。これが好みが分かれるポイントのひとつでしょう。
数値通り両方とも50Hz以下の低音は全然聞こえません。
50Hz以下はクラブなどで感じるお腹に響くような部分の音域です。
この辺りを確認したい場合はヘッドフォンや周波数アナライザーを併用すれば変化がわかりますので、両方ともそう言った部分は気をつける必要があります。
ヘッドフォンやアナライザーがあれば50Hz以下は気にしなくて良いでしょう。
まあさらにいえばヘッドフォンと周波数アナライザーさえあれば、MSP3でもHS5でもDTMに関しては全く問題ありません。
なのでまあ、音質に関しては好みレベルの違いなのでどちらもモニタースピーカーとしてしっかり使用できると考えて良いでしょう。
どちらも視聴してみるのが最も良いとは思います。
ちなみにですが音量をあまり出せない方はそこまで低音を気にする必要はありません。
低音はある程度の音量を出さないと全然聞こえないので音量小さめでやりたい方はヘッドフォンなどを使っておけばいいでしょう。
構造で比較
MSP3とHS5では音質に大きく影響する構造の違いがあります。
それはバスレフという部分。まあ低音が抜ける穴みたいな部分とここでは捉えておきましょう。
MSP3はフロントバスレフでどこにおいても変な影響は受けることなく使用できます。
それに対してHS5は背面バスレフなので壁際に設置すると低音が背面に出て、壁で跳ね返って増幅して聞こえてしまい正確なモニタリングができません。
なのでHS5はある程度広いスペースがある人向けともいうことになってくるでしょう。
ただHS5に関しては低音をカットするコントロールスイッチもついているのである程度大丈夫なようになっています。
多少狭くてもHS5の使用には問題ありません。
私自身現在HS5を使っていてわりと壁の近くにコントロールスイッチも使って設置していますがべつに気になりません。
ヘッドフォンやアナライザーも同時に使っていますが、スピーカーからモニタリング方法を変えた時にほぼ同じバランスで聞こえるので大体正確にモニタリングできていると考えています。
まあ、本当に壁に張り付くような状態にするならばMSP3の方がやはり正確にモニタリングできるとは思いますが。
多少なら大丈夫だと思いますが。後ろにカーテンや吸音材をくっつけるというのもHS5には有効かと思います。
バスレフ以外のスピーカーの仕様はそんなに変わらないので使い勝手は同じくらいでしょう。
HS5はすべてのコントロールが裏面にあるのでちょっと動かなければなりませんが。
値段で比較
HS5とMSP3ではHS5の方が安いので少しでも節約したい方はHS5のほうがいいですね。
HS5:27,540円
MSP3:30,240円
HS5もモニタースピーカーとしてしっかり使えるので、音質さえ気に入ればサイズも大きくて所有欲も見たせるのでMSP3よりコスパが良いです。
またデザインもHS5の方が色使いがおしゃれなので、どちらでもいいなら手に入れてより嬉しいのはHS5かもしれませんね。
MSP3のデザインが好きならこの逆ですが。
もし音質などの点でどちらでもいいのであれば値段でHS5というのもアリかと思います。
結局初心者はどっちにすればいい?
さて、ここまで見てきましたが初心者にとってはイマイチ決め手に欠けますよね。
サイズと値段が最も大きいところで音質が好みというところですからね。
初心者のうちは音質を聞き分けられるだけの耳はないですし。
ただ逆に考えてみるとMSP3とHS5はどちらもDTMに問題なく使えてしまうのです。
つまりどっちを選んでも後悔しない可能性が高いのでどっちでもいいとしかいえません。
しかもこれは初心者だからというわけではなくどっちも高性能なのです。
なので決めかねている方は値段と大きさとデザインでささっと決めてしまいましょう。
初心者であれば音質はそんなに気になりませんし、どちらも定番スピーカーです。ユーザーはどちらもたくさんいます。
どちらを買っても充実したDTMライフを送れると思いますよ。
ちなみにもし私にどっちがいいと聞くならこの二択であればHS5がいいかなと思います。コスパ、デザイン、音質、サイズどれも良くて買わない理由はありません。
ただ場所がないならMSP3。
ちなみにHS5の方が音楽鑑賞や映画鑑賞の時に迫力があってたのしいでしょう。
音量をだすと本当に目の前で話しているかのような錯覚を覚えます。
逆にMSP3は小さくて超フラットな音質なのでゆる〜くBGM程度に音楽を流すのであれば気楽で良いと思います。耳が疲れません。
そして小型で扱いやすいです。イージーリスニング。
HS5は他にもホワイトがあります。(サウンドハウス)↓
ついでにですが初心者向けモデルを↓↓の記事にまとめていますので、さらに迷うことになるかもわかりませんが気になった方は確認してみてください。
初心者におすすめのモニタースピーカーを紹介! コスパ最高!
終わりに
結局どっちでもいいということになってしまいましたねw
まあモニタースピーカーを買う機会はあまりないのでしばらく迷うのも楽しいでしょう!
ただどちらでも使えるモニタースピーカーなので思い切って注文してみて良いと思いますよ。
終わり。