TOEICにはディクテーションが有効?効果と有効なやり方を紹介!

 

TOEICのための英語学習において、リスニング力やリーディングを向上させるためには、様々な方法があります。

その中でも効果的な方法の一つとしてディクテーションがあります。ディクテーションは、リスニングスキルを鍛えるだけでなく、正確なスペルや文法の理解を促進することができますが、TOEICに対しても有効なのでしょうか。

本記事では、ディクテーションの活用法とその効果について紹介します。

 

ディクテーションとは?

ディクテーションの基本

ディクテーションは、英語の音声を聞き、聞いた英文を書き起こすという練習方法です。

主に英語のリスニング力を高めるために、耳で英文を聞き取る力を養うことが目的です。英語の音声を聞き、理解した内容を正確に書き起こすことで、リスニング力の向上を図れます。

TOEICはリスニングが半分なので、TOEICの点数をあげるのに役立つ可能性があるということですね。

 

TOEICのためにディクテーションをするには

TOEICのためにディクテーションを行う際には、以下のポイントに注意することが重要です。

音声素材の選択

一般的な英語学習として音声素材を考えるとしたら、ニュースやポッドキャスト、英会話の録音など、様々なものが候補に上がると思いますが、TOEICに関しては絶対に使うべきものとして公式問題集があります。

公式問題集はTOEICテストを作成している公式(ETC)が売っているもので、実際にTOEICで出される問題と同じ形式の音声を聞くことができます。しかも最新版の公式問題集を使用すると、読み手が実際のテストと同じ場合があるので、公式問題集で練習するのは、実際にTOEICを何度も受けるのに似た効果が得られるのです。

 

しかも音声の再生にはアプリを使用しダウンロードができ、再生速度も自由に変えることができるので、慣れたら倍速にすることもできます。

TOEICの勉強でディクテーションするなら絶対に一度は公式問題集を利用することをお勧めします。

そして、そのほかの物としては、TOEIC関連の教材であればTOEICに近い形式の音声が収録されている書籍がたくさんあるので、それらを使うのも手ですね。

 

TOEIC学習のためには、TOEIC用のものを使うことで最短距離で点数アップにつなげることができます。

公式問題集9

スピードが重要

最初はゆっくりめのスピードから始め、徐々に速いスピードに挑戦しましょう。聞き取れないような速さでやってもイマイチなので、とりあえずゆっくりから始めて徐々に慣れることをお勧めします。慣れると文字の書き起こしが間に合わないような、倍速でも聞き取れるようになってきます。

ディクテーションだと文字に書き起こすという作業が時間がかかるので、早い音声になれたら、シャドウイングという音声に合わせて自分の頭の中で暗唱するというような方法も有効になりますので、どんどん早くしていくと良いです。

 

先ほど紹介した公式問題集の倍速に慣れてくると、本番の音声が遅く感じてゆっくり聞くことができます。

繰り返しとフィードバックを忘れずに

ディクテーションは何度も繰り返すことで大きな効果が得られますので、繰り返して音声に慣れてしまうまでやってみましょう。

そこまでやればその音声の分の英語は聞き取れるということになりますからね。

 

また、書き起こしたものを確認して正しく聞き取れているかもしっかりとチェックしてください。英語の発音はつながって発音されて思っていたのと違ったことを言っていることもありますし、アメリカやイギリスでの違いなどの微妙な違いで勘違いして聞き取ることもよくあります。

TOEICでもアメリカの発音だけでなくイギリスやオーストラリアもあり、色々と違ったりするので確認してフィードバックを得ることも点数アップにつながります。

 

ディクテーションの効果

TOEICのためにはやはり音声を聞くことでリスニング力を向上させるという目的が一番大きくなりますが、ディクテーションには他にも様々な効果があり英語学習全般に役に立ちます。

  • スペルと文法の学習
  • 音声と書き言葉の結びつけ
  • リズムとイントネーションの理解

…などに役に立つでしょう。TOEICは4択だったりするのであまりスペルを気にすることはありませんが、今後英語を書いたりすることもあるかもしれませんし、会話をすることもあるかもしれないので、英語学習全般に役に立ちそうですね。

TOEICのためのディクテーションのデメリット

ここまでディクテーションについて紹介してきましたが、TOEICの学習としてのディクテーションはデメリットもあります。

それは効率が悪いことです。

 

ディクテーションは文字を書き起こす作業があるため、音声をただ聞き取るのと比べて時間がかかります。倍速にしていくのは効果的なのですが、文字起こしがネックになります。

そしてその文字起こしがTOEICではあまり重要になってこないのですね。

ディクテーションの効果として、スペルを学べることを挙げましたが、選択式のトーイックでは意味がないのです。普通に聞き取るかシャドウイングをディクテーションの何倍も回数を重ねる方が効率的だったりするのです。ディクテーションではできない速度まで上げることもできるかもしれません。

 

このようにTOEICのリスニングの勉強として少し本質とずれた部分があるので、ディクテーションはTOEICの勉強としては少し効率が悪いのです。

私自身、半年で英語素人から800を超えましたが、その際ディクテーションも少しやっていました。しかし効率がよくないことに気づき文字起こしをやめたところ、問題なくリスニング力が向上し点数が上がりました。

 

この経験からもTOEICのためだけのディクテーションならば、程々にしておくのも良いのかもしれません。

しかし今後英語全般を学んでいきたいのであれば、ディクテーションも有効と言ったところですね。自分の英語学習の目的に合わせてやってみるのがいいかもしれません。