Picked Acoustic レビュー 楽しくて簡単なアコギ音源

 

こんにちは。

 

2019年に発売されたばかりのアコギのサンプリング音源であるPicked Acoustic。

Native Instrumentsの公式サイトでしか購入することができませんでしたが、欲しすぎて買ってしまいました。

実際に使ってみたので簡単に紹介します。

 

Picked Acoustic

 

今回使ってみたPicked Acousticはアコギ音源ですが、基本的な使い方は登録されたパターンを操ってアコギ伴奏を作るという感じでとても簡単です。

例えばCの鍵盤を押すとCのコードに沿ったアルペジオを鳴らしてくれる…というイメージですね。

 

Strummed Acousticという同シリーズのものを使用したことがある方はわかると思いますが、そのアルペジオ版です。そしてPicked Acousticには同時にストラミング も収録されています。

 

そんな感じでそれぞれの鍵盤に登録されたコードの構成音をアルペジオやジャカジャカしたコード弾きで鳴らしてくれます。

例えばCの鍵盤を押した時のパターンの一つがこちら↓

こんなイメージですね。

 

このパターンはかなりの数が収録されていて使っていて困るということはそんなになさそうです。これを見る限り合計194個ありますね。

 

アルペジオや普通のコード演奏に加えミュート奏法のパターンも収録されています。

 

またキースイッチで奏法を自由に変化させることができるので、パターンとはいえうまく使えば自由度が低いということはありません。

(キースイッチはC1〜G1までの鍵盤に奏法を登録して、ピアノロール内の指定の場所にノートを置いておくと勝手に奏法を変化させてくれるもの。NI製品のパターン系にはよくあります。)

 

パターンを曲中で自在に変えることができるので、Aパターンの前半とBパターンの後半を組み合わせるみたいな使い方もできるので実際に再現できるパターンはさらに増えるでしょう。

 

そしてこのPicked Acousticのさらに良かったところはメロディを自由に演奏させるモードもあるということですね。

オープンやミュートなどいくつかを使い分けることができ、同時にコードやアルペジオパターンも使えます。うまく使えば細かいソロも作れそうではあります。

 

KOMPLETEなどを使っている方は知っているかもしれませんが、Strummed Acousticというコードびきだけのアコギ音源があり、それではパターンだけしか収録されておらずサンプル素材のような使い方なので自由度という点でみると低いものがありました。

しかし新作のPicked Acousticではアコギのメロディを自分の好きな通りに演奏できます。

 

サウンドの調整

 

Picked Acousticでは様々な調整が可能です。

マイクのちょっとした選択やステレオイメージ、ビブラートや指がスレてキュッと鳴るフレットノイズなどそれなりに選択可能。

 

 

さらにエフェクト類も充実していて、サンプリング音源ではありますがその中でちょっとした音作りが可能です。

 

 

そして一部のパターンではピックで弾くか指で弾くかの選択もできます。

 

サンプリング音源ですがなかなか自由度が高い気がしますね。

Picked Acousticを使えばアコギだけで一曲作れてしまいそうですね。

 

Picked Acoustic 使ってみた

 

実際にPicked Acousticを使ってみましたが、やはり圧倒的に簡単。

サンプルのループ素材をより簡単に使えるようにした感じなので楽です。

リアルなアコギサウンドを一瞬で取り入れることができるので、アコギのみの曲はちょっとわかりませんが伴奏に加えるだけなら十分すぎますね。

 

私はEDMをよく作っていますが、簡単な白玉コードパッドにPicked Acousticのアルペジオを入れるだけで新たな世界が生み出されます。

すぐにそれっぽくなりますね。

 

そして収録されたパターンの豊富さも嬉しい。

アルペジオだけではなくストラムやミュート奏法もしっかりあるので、これ一つで様々な仕様に対応できます。

 

まあでもなんと言ってもこのPicked Acousticはアルペジオパターンでしょう。

私の場合はKOMPLETEに入っているStrummed Acousticが好きでよく使っていますが、これはパターンがジャカジャカしたコードとミュートしかなかったので、今回のPicked Acousticが出てきたおかげで私の需要が全て満たされた感じがします。かゆいところに手が届いた。

 

ちなみにKOMPLETE ULTIMATEには3種類の音色のアコギ音源が入っているので、今回Picked Acousticを加え合計4種類のアコギサウンドが使えるようになりました。

(Picked AcousticはKOMPLETEに含まれていません。KOMPLETEの中のもの+Picked Acousticで4種類という意味。)

 

KOMPLETEのその他のアコギもおすすめです。

それぞれ音色が違っていて雰囲気によってわけられるので嬉しいものです。

DTM リアルで簡単なアコギ音源を使いたいならKOMPLETE系がおすすめ

 

Picked Acousticはアコギを簡単に取り入れたい方におすすめ

 

とにかく簡単にリアルなアコギサウンドが使えるので、アコギメインではないEDMやPopな曲に使うと使い勝手的にも合うと思いますね。

あとアコギメインでも優しいBGMとかを作る方や、洋楽というかカントリーミュージック風味の曲にもすごく合います。

(というかもしかしたらカントリーミュージックのための音源なのかも。パターンが結構それに寄っています。)

 

まあなんというか、繰り返しのパターンでもいいという方が使うべきかなと。

それで一つポイントになるのが伴奏として使うアコギかどうかですね。

コード進行を演奏してその上に歌なりを加えるのであればPicked Acousticは十分すぎるパターンを備えていますし、伴奏としての形態なら単調な繰り返しだけでもそれっぽくなってしまうでしょう。

 

アコギソロなどを入れたいとかアコギメインの曲を作りたいとなると少し不安が残りますね。

パターンでやるという自由度の低さがありますし、メロディを作れると言っても限られたサンプルなのでアコギやピックの素材を変えることができません。

細かいアコギソロとかもきつそうです。

 

細かいのは自分で弾ける方は自分でやった方が早そうです。

 

まあ大体そんな感じですかね。

そして私はEDMメインなので最高に使いやすいです。

 

終わりに

 

いかがでしたか。

Native Instrumentsの最新のアコギ音源ということでした。

 

サンプルを自由に鳴らせるイメージなので、本当に簡単でリアルでサウンドがいい。

ただ自由度が少し低い。

そんな感じのアコギ音源です。

 

なのでアコギをワンポイントで入れたいとかパターンでも良いという方なら最高だと思います。

そして2019年12月の時点では高いですが、おそらく2020年には春とブラックフライデーに半額になります。

 

またKOMPLETEがアップデートされればULTIMATEあたりに収録されそうですね。

KOMPLETEは優れた音源セットでこちらもオススメです。

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